2019年12月17日
中国 張家界への旅(その10)



今回の旅は中国の圧倒的な観光開発の仕方、エンタテイメント性にぶちのめされた。
まだまだ粗さはあるけど向上していくことは間違いない。街中にはもうごみは殆ど無い。
観光は人を招きいれることだから、美しくすること、美味いものを食べて満足して
もらうこと、心地よい宿の提供、楽しませる、もてなす行為を磨いていくことになり、
時が経つにつれ様になっていく。結果として素敵な観光地が自然とできていく。
そう結果観光なのだ。チープな観光施設、安売り、キャンペーンを張ること、
コマーシャルして、人を集めることを目的する観光じゃないこと。
それが持続可能な観光地づくりかなとつくづく思うのだ。(おしまい)
※写真は今回の旅の最後の晩餐
Posted by Qさん 大魔人 at
22:37
│Comments(0)
2019年12月14日
中国 張家界への旅(その9)




最終日は朝から雨だった。これまでカイモノは無かった。これまで、お茶、絹ふとんや黒真珠、
真珠クリームなどなど、ことごとく中国の強引商法に大敗している小生としては、身構える。
見るだけが、いつの間にやら買う羽目になっている。さて、今回はいずこに連れて行かされる
やらと警戒していた。まずは、竹繊維の店と言う。竹製品はいらん!と入店前は皆そう思って
いたに違いない。ところが、吸水性抜群の竹繊維タオル、醤油を垂らしても吸着しないタオル
でこれで洗えば洗剤いらないとの謳い文句。一人が買い出すと雪崩を打ったかのように爆買い。
でも単価が高くないから1万円程の買い物の人が多かった。小生も3000円程購入してしまった。あああ
現地ガイドの李さん、すっかり気をよくして「レストランでの飲み物代はおごりだ」と宣言する始末。
これ幸いといつもは1本のビールを2本飲んでしまった。この後もお茶、砂絵の展示販売場へ連行されたが、
買う人は殆どいなかった。
この旅の最後を締めくくる観光が待っていた。「大峡谷玻璃大橋」がそれだ。
2016年8月、満を持してオープンした全長430m、幅6m、地上からの高さ約300m地点に吊るされた世界最長、
世界最高度を誇るガラスの吊り橋だ。(「玻璃」は中国語でガラスの意味)。
設計は国際コンペの結果、イスラエルの建築家ハイム・ドウタンが手掛けた。
目の前に現れた橋の姿は、真っ白な優美な曲線。まるで白鳥のようだ。
それにガラスの平らな床。素晴らしい!世界から人を集めるってこういうことかなってつくづく
思い知らされる。一度に最大800人、一日では最大8,000人まで乗ることが可能とされている。
足元の深い谷底、周りの雄大な風景と相まってまるで空中散歩をしている感覚になる。
残念なことに雨が降っていてガラスの透明感が薄れ、浮遊感が物足りなったのが少し残念。(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at
22:43
│Comments(0)
2019年12月11日
中国 張家界への旅(その8)


歩行路は石畳、ここが中国の凄いところ、日本はまず無い。雲海に浮かぶ壮大な奇岩の森は壮観で、
山水画のような幻想的な雰囲気を醸し出している。山峰の平均標高は800mという武陵源は、
近年までトゥチャ族やミャオ族といった少数民族が住む辺境の地だった。武陵源の奇岩には、
彼らの苦難の歴史を伝える伝説が語り継がれ、人々が容易に立ち入れない山岳地帯であることから、
太古の自然も手つかずの状態でそのまま残されている。氷河期を生き抜いた古代樹をはじめ3,000種
以上の植物や、絶滅危惧種を含む116種の動物が生息しており、その点からも希少価値があるといえる。
展望台から見る景色はまさに仙境と呼ぶにふさわしい。(つづく)
※今年から静岡県立大学の地域みらいづくりフェローの称号をいただいている。当然のことながら
講義の出番がある。観光まちづくりのお話を90分、ワークショップを含めた何か学生のためになること90分
を行う。イメージはほぼできている。こうした時に、いつも思っていることがある。
先生なんていうよりもエンタテイナーとして180分を目いっぱい学生を楽しませようと思っている。
就職のことももちろん人生も考えなくてはならないので、会社の選び方、付き合い方の難しい「国と神とそして
お金」のことの内、お金の話をしてみたく思っている。ワークショップでは「あなたならどうする?」
の課題を5つほどつくって3人ほどのグループワークで10分でまとめてプレゼンだ。頭をチンチンにさせてみたい。
12月23日にその時はやってくる。MBの中をABCの音楽で埋め尽くして突っ走って大学に向かうことにしている。
Posted by Qさん 大魔人 at
23:06
│Comments(0)
2019年12月09日
中国 張家界への旅(その7)




その散策路に見つけた怪しい気球、とても人を乗せて上がるような代物ではない。
近づくと気球に乗り込んでVR眼鏡をかけてみろと言われた。VR眼鏡、初体験。
下を見ると武陵源を上から見ることになる。画面は見る方向に景色があっている
からリアルだ。下を見るとまさに気球の上から見ている感がある。
高所恐怖症の人なら地上にいるにもかかわらず足がすくむと思う。
これは、面白い。富士山五合目や道の駅すばしりにこの気球もどきを置いて、
富士山頂上を上から眺めることができる映像を見せるようにしたら相当
に受けそうだ。7,8分で500円、気球に4人は乗れるから、結構いい商売になるのでは、、、。
渓流散策後は、張家界森林公園のそそり立つ岩山の上に登って、上からの眺め
を楽しもうとエレベーターに乗るとガイドが言う。バスに乗り込みその昇降装置に近づいた。
自然保護派なら卒倒しそうなスケルトンエレベーターが、そそり立つ岩に設備されて
いるではないか!世界自然遺産で、いいの?なんて生真面目な日本人の声が
聞こえてきそうだけど、登坂路を長々と造って岩肌を削るよりもはるかに
自然への負荷が少ないのではと思う。富士山五合目にインフォメーション
を造るのだけど、環境省の方々が真面目な何てことない施設を計画しているので、
ふとそんなことを思った。2階建てエレベーター3基、1台で60人ほど上げる能力を
持つため大量の人数を捌くには適しているかな?でも何時間も待たせることは頻繁
にあるようだ。2分ほどで頂部に着くと水平移動で岩の列柱の景色の変化を楽しみ
つつ歩いていく。前日同様、谷底が丸見えで足がすくむ。(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at
21:58
│Comments(0)
2019年12月06日
中国 張家界への旅(その6)






翌日は武陵源観光だ。張家界森林公園、索渓谷自然保護区、天子山自然保護区などの
地域からなる自然保護区の総称、総面積369平方キロぐらいの広さがある。
1992年にユネスコ世界自然遺産に登録され、2009年公開の映画「アバター」
に登場する惑星のモデルになったことで一躍有名になった。 武陵源は、
その独特の岩の柱が立ち並んでいる景観が有名だ。その柱は珪石の岩で
出来ている。高さは200m以上ある。どうしたら、こんな景色になるのだろう?
想像がつかない。何でも3.8億年前は海の底で地殻変動をきっかけに改定の砂岩層
が少しずつ隆起してきて、その隆起した砂岩層が長い年月をかけて風や雨によって
浸食されて現在の形になったとのこと、気の遠くなるような自然の力が神秘的な
景色を生み出している。
今回は張家界森林公園を訪ねた。トロッコに乗りながら、下から岩の列柱を眺めていく、
進行方向左手のみが、その景色を楽しめるので右側席に座ると満足に見ることができない。
補うために屋根が透明でにしてあるが、傷つき、曇りガラスのような様で見えない。
天窓の役目をしっかり果たしている車両もあるにはある。この辺のアバウトさ加減が中国だ。
(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at
23:22
│Comments(0)
2019年12月03日
中国 張家界への旅(その5)




この夜はオプションツアーの「天門狐仙山水ショー」を見に行くことにした。
天門山の峰を借景に、大自然そのものを舞台背景としたオープンエアで行われる
超大型ミュージカルショーだ。音楽、舞踊、歌曲、奇術、曲芸などを組み合わせ、
それらを水、光、音を駆使した舞台装置で盛り上げるステージはスペクタクル満載。
狐の娘と人間の若者の切ない恋がテーマになっていて、出演するアクター、シンガーの数は、
なんと総勢600人に及ぶ、とてつもないスケールだ。このミュージカルは2009年9月の初演の日から、
休むことなく公演され続けていて雨天決行だ。観客も3000人に及ぶ。入場料は400元、6600円程。
夜のエンタテイメントの開発もお見事。最後に主人公の二人が空に消えてしまい、どうなっているのか?
見応えあり過ぎだ。(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at
22:11
│Comments(2)
2019年12月01日
中国 張家界への旅(その4)









上の台地に到着。柱状になった岩山の連なりを眺めつつ、真下には断崖絶壁を望むことになる散策道、
崖からオーバーハング、それに飽き足らず足元をガラスにしてスリルを増していく。
相当にファンキーです。ガラスが傷つくのを防ぐために靴カバーを掃いての歩行になる。
天門山自体が巨大なアトラクション施設と化している。
生真面目な日本人には到底真似できるものではなさそうだ。なんだかんだ5000円ぐらいかかる、
これが毎日数万人来る勢いだから相当な売り上げだ。何年か後に来る機会があるとすれば、
またまた進化しているんだろうな。
この日の夕食は四川料理とのことだったが、特に激辛料理は無く野菜中心の料理に食が進んだ。
お腹は十分に膨れるのだが、腹持ちが悪いので具合がいい。今回の中国の旅は毎食、
腹が減った―の状態で箸をつけるのがいい。ビールはどこでも30元、大瓶ではあるがアルコール度数が低いので、
酔うレベルまではいかない。(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at
22:47
│Comments(2)