2011年03月19日
宮城県丸森町冬のたび(その8)
11日の東日 本大震災から一週間が経った。
すぐに丸森町の前町長に携帯メール入れたところ、体は無事だけど家の中は
ゴチャゴチャとの返事が戻ってきた。副町長からはしばらく音信不通、
翌日に盛岡に出張中に被災、丸森に戻れず歯がゆいとの返事のメールがあった。
震災一週間前の3月4日に前町長ご夫妻には浜松にお越しいただいた。
次は4月2日に副町長ご夫妻をお迎えすることになっている。
ご苦労続き中、一時ここ浜松で気の緩む時を過ごしていただくことが可能なら、
できる限りのことをさせていただくつもりだ。
さて、連載最 終回です。
丸森の春は特 に美しい。雑木が多く新芽を吹いた木々に覆われた山々は正に
“山笑う”姿になる。山菜も豊富だ。できれば5月早々にでも 再来したい、
ならば2週間前の4月中旬にはイ ノシシを予約しないと。
お楽しみは続くけど、待っていてはくれない。
副町長が つ くった赤い花のそば粉に、前町長の“自信作”と書かれたお米、
ずっと案内してくれた木幡さんからは香りを引き立たせるお米、土産に買った大
紫蘇の千枚漬け
、へそ大根、あんぽ柿、ずっしりと重くなったリックを背に、手にはどぶろくの
一升瓶を持って、
次の地山形県上山市を目指した。山形県に入ると、真っ白な銀世界。
そこには8年ぶりに会う 懐かしいみんなが待っていてくれる。お楽しみはまだま
だ続く。
(おしまい)
Posted by Qさん 大魔人 at
22:31
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2011年03月10日
宮城県丸森町冬のたび(その7)
昨日今日と丸森町が揺れた。震度4との表示があった。
早速、現地に携帯メールを送ると「久々の激しい揺れに揺れに
驚きはしたけど被害は無し」とのこと、ひとまず安心。
先週末、前町長ご夫妻が浜松に来られ、来月には副町長ご夫妻が来られ る。
その後には本県内の町長選に出馬される方が、丸森のグリーンツーリズムを
学びに出かけることなっている。拡がる交流に新たなことが起きそうで面白い。
さて、旅のお話の続きです。
金八寿司にそのサンショウウオの寿司があった。昼食時間帯はとうに過ぎ、
人気はない店に入り込み、女将に頼んでみると
「しゃりがなくて寿司にはできないけど、出すことはできる」とのこと。
さて、出されてきたサンショウウオは雄メス10匹ほど、長さ20センチ弱。
もちろん天然記念物のオオサンショウウオの類ではない。
冷凍から戻して、揚げて食べるらしい。
テーブルの上には、グルメ漫画「美味しんぼ」が置いてあり、
この店のサンショウウオの寿司の場面が出てくる。
「鼻血が出ても知らないよー」と言われ、ホンマかいな?
と揚げて出されてきたそのブツを口にした。
味が説明できるほどの濃厚なものでない、同じ両生類のカエルを揚げたような
ものかもしれない。翌朝に谷岡やすじの漫画状態には残念ながらならなかった。
サンショウウ オよりもこの店の名物はイノシシ料理にある。
季節ごとに具を変えるイノシシ丼はここの自慢メニューだ。
驚くことにイノシシの熟れ寿司も作るという。
2ヶ月前に予約が必要で、予約が入ってから仕込むと言う。
これを聞いた知久さんが、「今回丸森に来たくても来る事ができなかった
仲間を連れてくるからよろしく」と再訪を宣言していた。(つづく)
小生が10代の頃に聞い ていたラズベリーズです。アクセスしてみてください
ませ。
この後、BAYCITY ROLLERSが出てきて、一世風靡します。
http://www.youtube.com/watch?v=X5ecHynzptc&feature=bf_prev&list=QL&index=17
Posted by Qさん 大魔人 at
22:57
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2011年03月08日
宮城県丸森町冬のたび(その6)
翌日は、お楽しみのこたつ舟だ。午後から山形県上山市に向かうに当たり、
我々を迎えに来てくれた上山市役所の山口さんも出航に間に合った。
昨年2月に、岩手県一関市にある「猊鼻渓」を巨岩絶壁が連なる雪降りしきる
渓谷を船頭さんの漕ぐこたつ舟に乗った。
こたつに足を入れちびりちびりやる酒に、舟のゆるりとした速さで移りゆく
水墨画のような風景に見とれた。
そのイメージで丸森町の阿武隈ラインのこたつ舟に乗り込む、
積雪はところどころで、一面雪の世界の猊鼻渓とは違う、
船頭が櫓をこぎながら民謡を唄い情調あふれるところがないのは残念だが、
ここには味噌仕立ての熱々のしし鍋に、昨晩の残りのどぶろくもある。
寿司屋が作り出前するしし鍋は確かに美味い、どぶろくの呑みも自然に進む、
ゆれる舟に身も心も揺らぎ、阿武隈川にもたれる心地よい一時間であった。
その時、船頭がそこの寿司屋ではサンショウウオの寿司を出していると
言うではないか!コブラも食したことがある浜松にある大手惣菜会社社長
の知久さんがすぐに反応した。「そ、その寿司屋に行こう!」(つづく)
※写真は岩手県一関市の厳美渓でのコタツ舟
おいしんぼに紹介されたサンショウウオの寿司
Posted by Qさん 大魔人 at
21:57
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2011年03月03日
宮城県丸森町冬のたび(その5)
ここ筆甫(ひっぽ)の地区振興協議会が毎月発行している
「筆甫ふるさとだより」が素晴らしい。12ページからな り、
表紙を“筆甫百景”その月の代表的風景が飾り、めくると
振興会長の「あきらめないのが大事」で地区別計画の推進に
ついて語っている。
リレートークでは住民が主役となり、かつての暮らしぶり
やら今のまちに対する想いが取材されている。“なんでも情報局”
コーナーにある「食文化を堪能する会より 郷土料理・自慢料理試食会」
が大いに気になった。
800人あまりのちっちゃなム ラで繰り広げられている真剣なまちづくりに、
ちょいと目頭が熱くなった。
この夜は国民宿舎あぶくま荘に泊。役場の面々が集まってくれ、
佐藤副町長お手製のどぶろくをたらふくいただきながら、丸森の郷土料理
を次々に平らげた。「次は浜松へ」と渡辺前町長が3月に、
佐藤副町長が4月に来ること が酔った勢いもあってあっさり決まった。
どんなもてな しができるか、酔った頭の中をいろんな場面が廻っている
うちに深い眠りについた。
その間に、生きているどぶろくは一升瓶の栓を飛ばし、ペットボトルを
はちきれんばかりに膨らませた。丸森のみんなの夢を表わすかのようにね。
(つづく)
※明日から1 泊二日で渡辺前町長ご夫妻が浜松を訪ねてくださいます。
このメールをご覧になっている方から、丸森町を4月に視察したいので
繋げてくれないかとのリクエストのメールが届いております。
Posted by Qさん 大魔人 at
23:32
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2011年03月01日
宮城県丸森町の冬のたび(その4)
昼食は「ひっ ぽもりのレストラン」に用意されていた。丸森の町中から離れ、
標高400m程の筆甫(ひっぽ)という集落に入ると田んぼは一面雪景 色。
目的なくして来る事はまずないだろうと思うその地にレストランはある。
オーナー金森正子さんの本業は林業、伐採や運搬の仕事をバックホウ、
ブルドーザーを操り男勝りに山仕事をこなす。
その彼女が心機一転、地域のために何か自分にできることはないか?
と林業はご主人と息子に任せ「地元の素晴らしい食材と郷土料理の伝承」を
目的にふんだんに地元材を使ったログハウス型の農家レストランを平成15年に開業。
フードコーディネーターのアドバイス、地元の農家からの食材の提供を受け、
今や年間4000人ほどの来客 があり、娘さんらが一緒に働いている。
「へそ大根の 煮しめ」「ササギの佃煮」「キノコのてんぷら」に混じって、
驚くことに干し柿が揚げられていた。
さくっとした食感が命のてんぷらには天つゆよりも塩がいい、この時出された塩
が黒い。
聞くところによると「竹炭の粉末が混ざっている」とのこと。他にも豆に竹炭の
粉末を
コーティングした名物菓子もある。
土産にこの塩を持たせてくれたので、我が家のふきのとうをてんぷらにした時に
是非使おう。
さらに、地元や最豊富のレトルトの「あぐだもだカレー」も商品化され売られて
いる。
今や食材王国 みやぎ「いきいきレディ」、仙南食材拡大フェアコンクール最優
秀賞、
食アメニティコンテストで会長賞受賞と勢いが続いている。
「地域とのつながりが深まり、目配りできるようになり、そして地域が育んでき
た農業技術、
生活の知恵を活かして、高齢集落を元気にしたい」と女性企業家は明日を語って
くれた。
(つづく)
15年ほど前になるかと思います。豊川 悦治のドラマの主題歌に流れていた
ユーリズミックスの曲がとても気に入っています。ユーチューブのおかげで聴く
事ができました。
お勧めです。http://www.youtube.com/watch?v=ZxVDJBZPGok&feature=related
Posted by Qさん 大魔人 at
21:33
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