2017年11月21日
ポートランドへの旅(その9)


ポートランドの旅の最後の日の宿は、1915年に開校し75年に閉校したケネディ小学校を大きくリノベーションしたホテルだった。
ホテル以外にもレストラン、バー、何せ部屋数は多いから、喫煙できるバーと禁煙バーは別にあり、さらにボイラーバーと称して、
内装に配管や工具を組み込んでいる。ビール醸造所もある。体育館をシアターもある。
レストラン入口のメニューを書いた黒板アートも面白い。地域の商業コミュニティスペースと言ってよいだろう。
ただ、泊まった客室は1つの教室を2つに分け、これに水回りとなると無理がある。ホテルのような快適空間というわけにはいかない。
学校に泊まってみたいという強い意思が必要と思う。このような施設は日本でも大いに受けそうである。
6年前に比べ、ホームレスの姿が目立つ。4000人にも上るとのこと。施しをする優しさが多いということであるし、
その気運ができあがったまちづくりにあると思う。彼らを追い出すことなく、
暮らしをサポートし市民として馴染ませることができるかは高いハードルだ。
ポートランドには2つのポリシーがある。「サスティナビリティ:持続可能で人と地球に優しい暮らし方」
と「ウィアード:個性や自分らしさを大切にする」ことだ。これは何もポートランドに限ったことではなく、
どこでも目指すべき姿と思う。
小集団の横並びの団結の窮屈さから、脱皮してもらいたいものだと願いを込めてポートランドの旅行記を閉じさせていだきます。
お付き合いいただき、ありがとうございました。(おしまい)
Posted by Qさん 大魔人 at
22:33
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2017年11月20日
ポートランドへの旅(その8)
今回は農園を案内された。オーガニックを標榜する農園だ。草も適当に居存している。
農園に来てもらうための直販場、トウモロコシ畑の迷路、生産の場にとどめないところがイケテル。
割と都市に近いことで、消費する場の近くで生産することで地産地消が容易になり、
作り手と買い手がダイレクトに接するので安心感も生まれている。
ポートランドにファーマーズマーケットや「Farm to Table」のレストランが多い、
採れたての食材が手に入りやすいことがある。
加えてポートランド市の施策が都市との農業エリアの線引きがしっかりしていることで、営農のしやすさがある。
日本で言うところの線引き制度が徹底されている。
豊かな食、安心・安全な食が目の前にあることがポートランドの人気に拍車をかけている。(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at
22:58
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2017年11月14日
ポートランドへの旅(その7)
ボブズレッドミル、全粒粉の小麦粉の製造販売、そして自家製品を食すレストランが用意されている。
朝食のバリエーションは豊富だ。パンの類いの主食、じゃがいもと玉子の料理法、ドリンクを指定する。
会話は自信無いので、メニューシートに丸を書いて、レジで注文すると番号カードを渡される。
テーブルに着いてカード差しに番号をわかるように立てるとそれを目指して注文の料理が届けられるという寸法だ。
ハッシュドポテトの量の多さに閉口したが、味はよかった。特にオレンジジュースは美味しかった。
spinランドリーラウンジというコインランドリーがある。倉庫を改造し、スウェーデン製の見るからに強力な洗濯機が並ぶ。
ここにバーとカフェを併設した。当然、洗濯と乾燥には時間がかかるから、具合がいい。
更にカフェのスクリーンに映し出される地元バスケットチームのプレイに一喜一憂する何て言うこともできる。(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at
23:18
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2017年11月08日
ポートランドへの旅(その6)
今回の旅の中でのベストの食事は「Chef Naoko」の日本食レストランだった。
田村なほ子さんが切り盛りする店だ。海外に出た時にはあったとしても日本食は避けてきた。
不味いに決まっていると思い込んでいたからだ。でも、ここは違う。
自家製のぬか漬け、そして自家製味噌による味噌汁付き、地元の食材を徹底的に用いた
オーガニックで手作り感のある真面目な料理に、たまらなく嬉しくなった。
店内を見上げると、何とスダレが下がっているのである。そのオーロラのような形状のスクリーンが、
光をやわらかくろ過している。誰がデザインしたんだ!と思わずにいられない。
な、何と隈研吾とのこと。なほ子さんが頼んだと言うよりも、自らデザインしようと申し出てくれたとのこと。
常に思っていることだけど、料理は人を動かす大きな力がある。(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at
22:48
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