2018年11月26日
2018台中フローラ世界博覧会への旅(その4)









会場には花のデザインコンテストがあり、名古屋市、愛媛県、群馬県からの展示もあった。
パビリオン見学の後は馬術競技場に向かった。ここでもVIPルームが用意されていて、冷房の効いた部屋に落ち着いた我らは、
11時から始まる何かを待っていた。台湾は賭け事禁止だから、競馬は始まらない。着飾って馬に股がった女性が、
駆ける馬上でアクロバットを繰り広げたのだ。見ていると相当な腹筋力が必要なことがわかる。
昼食後、森林会場に徒歩で向かう。常は自転車道として使われている。屋外展示になるこの会場に驚きがたくさんあった。
まずは三角フレームの組合せからなる球状に組み立てられたスチールフレーム内に張られた赤いクロスが音に
合わせて開閉するのだ、あたかも個々の花からなる紫陽花のようで相当に面白い。
「この技術、日本でも作れるかしら?」が我々の口々から出た言葉だ。
歩き進むと竹が玉ねぎ状に立ち上がっている。中は竹に包まれた空間だ。これまた、「どうやって作ったの?」だ。
少しずつ先に目をやると木の三角の組合せのピラミッドが現れる。隈研吾氏のデザインだ。中は空間があり、
じっさいに三角ブロックを組合せての体験を皆がしていた。
こうした体験ワークショップは他の展示にも見られる面白い試みだ。(つづく)
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07:22
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2018年11月22日
2018台中フローラ世界博覧会への旅(その3)






初日の視察を終える頃には、すっかり夜のとばりが降りていた。
ホテルに向かい中に入るとやたらと天井が高いエントランスホール、
内装にはキラキラした金属が多用されている。地階からはアウトレットモールに直通、
遊園地も庭園もある贅沢な仕様になっている。聞くところによるとカジノホテルとして建築したとのこと
、ただカジノ法案が台湾で否決、ホテルと周囲はそのまま残ったということだ。
確かにシンガポールのメリーナベイサンズは正にカジノホテルであり、
周囲に大公園もアウトレットモールも用意されていた。やっていけるのかどうかは他人事なので、
我々は気にせずゆったりとした空間で快適な時を過ごすことができた。翌日は残り2つの会場に足を運んだ。
先述の福井さんのおかげで、我らグループはVIP扱い、日本語堪能な案内が付いた。
イヤホンで説明を聞く装置を用意してくれたので、しっかりと展示が見られるし解説もストレス
なく聞くことができた。まずは花舞館、ここに二億円もかけたランの集合体の巨大展示がある。
ランは台湾の主要花卉だから力の入れ方が違う。(つづく)
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22:25
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2018年11月20日
2018台中フローラ世界博覧会への旅(その2)








ここの会場では台湾の農業の紹介、環境への配慮そして最新の農業技術が紹介されていた。
案内してくれた新潟県在住の経験のある葉君が身ぶり手振りを加え熱のこもった説明に皆大満足。
会場の見せ方も上手い。会場づくりには、本研修の代表の福井さんが関わったことから、
先方も扱いは丁寧だし、説明に情熱を感じる。稲、果実、キノコ、茶葉を生育する海抜の違いで、
育成から収穫までうまく展示している。スマート農業館では「遺伝子が万物を生み、宝島は箱舟になる」
を基軸にテクノロジーによる、農業のこれからを展示している。
最後に環境館があった。市民ボランティアが運営しているであろう、その展示は人類はこれまで、
どれ程やりたいようにやって来たのか!今はその反省に立って特にリサイクルの重要性とその技術
についての熱の入った説明する姿に驚きを感じた。最後にはペットボトルから作ったマフラー、
梱包用の硬めのテープを使った細工物の金魚のプレゼントをいただいた。
バイクこそ中国のように電動ではないが、環境への負荷軽減活動には勢いを感じた。(つづく)
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22:21
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2018年11月19日
2018台中フローラ世界博覧会への旅(その1)




小山町の行政アドバイザーの建築家の杉本洋文さんから「台湾で開催されている
2018台中フローラ世界博覧会に視察に一緒に行かないか」とのお誘いがあった。
パシッフィックフローラ2004「浜名湖花博」が開催されて、もう14年も経つ。
小生が由布院観光総合事務所から静岡県庁に戻ってきての最初の勤務が花博の準備室だった。
当時の花博からどんな進化を遂げているのか、海外の博覧会はどんなにものだろうか興味は尽きない。
日本イベント産業振興協会が主催する研修視察旅行に11月15日から3泊4日の日程で、ご一緒させていただいた。
数々のイベントのプロデュースしてきた㈱コミュニケーション・デザイン研究所社長でありイベント学会副会長他要職
を務める福井昌平さんを代表に16人の団体が朝8時35分の便で羽田を飛び立った。
松山空港に降り立つと半袖で十分な気温、台中フローラ世界博覧会の会場がある台中市に向かった。会場は3つに別れている。
一つにしなかったのは当初予定していた会場に希少動物のタイワンヤマネコが生息していることがわかったからだ。
このため規模を縮小、その分を他会場に求めたということだ。このタイワンヤマネコが博覧会のキャラクターになっている。
特徴は耳の裏が白いこと。この日は外浦会場にお邪魔した。15:30入場ということもあって客は少な目だ。(つづく)
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23:17
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2018年11月13日
利島への旅(その3)




途中でやめたくても海岸線は断崖絶壁、前進あるのみなのだ。
一休みすると厚正さんが突然叫んだ「イルカぁいるか‼」すると、な、なんとイルカが3、4頭現れたではないか。
悠々と背びれを出して目の前を。え~え~凄い、これまでの苦労が報われた瞬間だった。
この島の観光の目玉がドルフィンスイムだ。船に乗って沖に出てイルカのいそうな所で、
海に入りシュノーケリングするというものだ。この日も二隻ほどその手の船が出て、海中を皆で探索していた。
野生のイルカを彼等と同じ海中目線で見ることに高い人気がある。
5時間近くを掛けてようやく島一周を果たすことができた。慎重の上に慎重を重ねたおかげで、
小指を少しずつ切った程度で済んだ。秀人さんは脛に擦り傷、厚正さんは無傷。冒険家は違う。
最終日11時50分の出港まで、まだ時間がある。秀人さんがシュノーケリングをやろうと言うので、
ご一緒することにした。入江が港付近に人工海浜があるだけで、他は岩場、波があるから、
海にから戻ってくるのにコツがいる。打ち寄せる波に合わせて戻ってきたら岩にしがみついて、
返す波に海に戻されないようにしなくてはならない。素人の小生はやめた方が身のためとしたが、
秀人さんはひょいひょいと海に出ていき海中を充分に楽しんで戻ってきた。
このあと、砂浜から海に出て小生もシュノーケリングを楽しみ、島を後にすることにした。
島旅はかなり楽しい、次回は式根島にお供したい。
体を鍛えておくので厚正さん、よろしくお願いいたします。(おしまい)
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22:34
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2018年11月09日
利島への旅(その2)


登山コースにはいると、多少藪になっているところがあったものの何と頂上を極めることができた。
3時間ほどの山歩き後のお楽しみにはもちろん夕食。ただ、一泊二食で7500円なので旅館のようにはいかないが、
歳を重ねた者とすれば十分だった。初日はいか刺、二日目は大きなサザエがメインだった。
食事の後は部屋で米焼「酎耶馬美人」でいっぱい。秀人さんからこれまでの旅の話をたっぷりと聞かされる。
年間40回旅する話に尽きることはない。酔った勢いで熊本に住むゴーヤ洋子さんの声を聞こうと電話した。
彼女が乙女時代にフランスに住み欧州を廻った時のことを厚正さんが配信する「雑報」に投稿し、
それが人気を博している。その内容があたかも昨日起きたようで、そのリアルさに毎回驚き桃の木山椒の木なのである。
小生より年上なのにタジタジである。熊本地震後しばらくは元気がなかったが、とっくに復活、張りのある声を聞かせてくれた。
翌日は島の海岸線を歩くという。標高数メートルの所を横に移動するのだから、前日より楽だろうと思ったのは大間違い
であることに気づくのに時間は掛からなかった。道理で屋の主が勧めなかったはずだ。ゴツゴツの岩をひたすらに越えていく、
たまに平地になるが足元はゴロゴロの石、転けたらかなりダメージの怪我は避けられない。長袖長ズボンに手袋、
さらに慎重にとなればヘルメットかな それを厚正・秀人コンビは半袖半ズボンもちろん素手で、すたすたと歩いていく
、とても80歳の足取りではない。厚正さんは老人ではなく鉄人なのである。
腰の位置が厚正さんに比べ高い小生の歩みは二人に比べ明らかに劣る。休みもこちらから声を掛ける始末だ。
Posted by Qさん 大魔人 at
22:14
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2018年11月07日
利島への旅(その1)









毎月2度ほど届く「雑報」という通信がある。農水省OBの鈴木厚正さんが配信している。
氏との出会いは小生が36歳の時に出向していた豊岡村(今は磐田市)で時の上司の鈴木正士さんの
紹介だ。その雑報に投稿した拙文を送ります。
シンガポールの旅を終え9月22日から24日のお話です。
厚正さんの旅企画は平日が多い、まだ現役の小生にとって参加の機会は限られる。
今回の利島ツアーは限られた内のひとつだ。
伊豆諸島に足を踏み入れたことはない。これを機会に是非と、早々に参加表明した。
9月22日竹芝桟橋東海汽船乗り場に行くと厚正さんと鈴木秀人・秀子夫妻がいらした。
鈴木ご夫妻とは初対面だ。秀人さんからいきなり「名古屋にある*円頓寺*(えんどうじ)商店街の町おこし知ってる?」
と知っていて当たり前のごとく、いきなり訊かれた。厚正さんから町おこしの達人と吹聴されての言葉かぁ。
「えー知りませんよ」後で調べると**空き家が目立っていた円頓寺商店街の活性化を目指して、
建築家の市原正人をリーダーに古い建物などが再利用され新しいお店などが入る街に再生されてきている**とあった。
一度見に行かなくては。
話を旅に戻す。予定通り高速ジェット船は桟橋を離れ最初の着港地の伊豆大島を目指した。
曇りがちな中を飛ばして着いた先は大雨、そこから利島行きも危ぶまれながらも無事出港。
着いたものの富士山のような形状の利島の山頂は霞んで見えない。標高わずか508mなのに。
港には民宿の兄さんが迎えに着てくれていた。火山が海中から出てきた島だから、平地は殆どなく山そのもの、
車で上っていくと民宿soudaimoに着いた。厚正キャラに合わない新しく小綺麗な民宿だ。
「どうやって選んだんですか?」「観光協会に電話して釣り客の少ない宿を紹介してって頼んだ」とのこと、
「釣り客は早朝からゴソゴソとうるさいから」とのことだった。
雨上がる頃を見計らい早速島探険に出掛けることとなった。島一周道路があって、そこから登山口があって頂上を目指すことにした。
車はつづら折りの道を上がっていくことになるけど、人ならば所々にそのショートカットの階段がある。それが石でできている。
立派な階段だ、この事が流石東京都の島は違うということを思わせる。さらに島の学校校庭は芝であり、エアコンも完備されていた。
(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at
22:45
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2018年11月06日
シンガポールへの旅(その11)









このフォレストウォークの距離はかなり長く、相当に歩いた先に、
案内をしてくれている前出の芦澤さんの住むコンドミニアムがあった。
国民の多くは公団住宅に住むが、外国人とシンガポール人の富裕層はこの類に住む。
家賃は20万円を優に超す。
広い敷地の中に何棟ものコンドミニアムが建つ。プールもフィットネスセンターがあり、
無料で利用できるとのこと。
個々の住宅が、特別に部屋数が多いとか広いという訳でもない。
中でおもてなしをしてくれた芦澤さんの奥様が美人で驚いた。
なかなか彼もやりおるわい。
夕食は彼の家族と地元民の台所と言われる「ホーカーズ」に出かけた。いつものレストランに比べれば安く、
ローカルなフードを楽しむことができる。二日の夜もそうだった。
最後の夜を終え、翌日はチャンギ空港から帰路に着いた。ビジネスクラスラウンジを大いに期待していたが、
カタール、ドバイに比べそれほどではなかった。
狭い国土でありながら、多くのヒト・モノ・カネが多く行き交うこの国のこれからどんな変化を
見せてくれるのだろうか興味は尽きない。また、いつか出直そう。(おしまい)
Posted by Qさん 大魔人 at
22:12
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