2019年03月20日

「中国先進企業視察ツアー」2019.2.27~3.1(その5)



20年前、県職先輩からボーダレス、グローバルと聞かされ、何じゃそれ?と思ったことが、
ここ中国で見せつけられる。
KTMとの関係はあるが、会社案内のエンジニアは日本語堪能、
日本で身につけた技術持ち帰っただろうなと容易に想像できる。
電脳だってアメリカから相当持ち帰っている。
その事を政策的にやっているんだろうな、トランプ大統領が怒るのもわかる。
さらに進むと中国が知的生産も世界一なるのかしらと思わせる視察の現場であった。
(おしまい) 写真は旅中いただいた料理の数々


  


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2019年03月18日

「中国先進企業視察ツアー」2019.2.27~3.1(その4)



アリババの次に向かったのがCF MOTOというバイクメーカーだ。
20年前に上海に来たときに自転車集団、人民服を目にした。10年前に来たときにクラクションを耳にし、
振り返ると音もなくバイクガイドを近づいていた。この時、すでにエンジン音、排ガスのあるバイクは無かった。
当然、ここでも電動バイクを作っているものと思っていたら、展示のバイクは大型、マフラーもタンクもある。
ガソリンエンジンのバイクじゃないか、しかもカマキリ顔の斬新なデザインの。中国では販売できないから、
専ら輸出用とのこと、ただ国内の白バイはここの会社で作っているとのこと。ホンダ、ヤマハ、スズキ発祥の
地浜松出身の小生はショックを受けた。日本の企業はゼロから相当に長い年月をかけて世界に冠たるバイクを生み出してきた。
にも関わらず、ここには最先端のデザインのバイクが中国製として堂々と生産.展示されている。
乗ってみないと何とも言えないが、見た目、日本製と同一レベルに感じる。技術に垣根無し、
プロセスも短縮できる現実を見せつけられた。

実は、バイクのデザインはオーストリアのKiska
Design。Kiskaはオーストリアのバイクメーカー
KTMのデザインを担ってる会社。このKTMがCF MOTOと組むことで中国市場へ、
CF MOTOは欧州市場を狙うと言うものだ。(つづく)


  


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2019年03月14日

「中国先進企業視察ツアー」2019.2.27~3.1(その3)



今晩、区長の皆さんの一年間の労を労う呑み会があった。

コミュニティセンターの改修の計画を先月話したところの区長が寄ってきて話された。

「今回の大々的な改修は、いつ誰が決めたのか?」と 行政得意の○○検討会なんて開いていない。

しどろもどろに答えていると言われた。

「説明会の時に、町長の命を受けて、まちづくり専門監として考え抜いたのがこれだと答えて欲しかった。

プランは素晴らしい!」

そんなこと言われたことないから、驚きと嬉しさで目頭が熱くなった。

「度肝を抜くものに変えて差し上げます」と不用意に答えてしまった。あぁ

さて、中国の話の続き

通訳してくれていたヒョウさんは家の側に店が無いこともあって店には行かず、スマホから注文、宅配とのこと。

我が小山町でも買い物難民の高齢者を対象に「タブレットから注文を」にチャレンジする企画があるが、さてどうなるか。

「消費者の暮らしすべてをデータにする」とダニエル・チャンCEOは言う。アリババが単なるネット通販企業の枠を超え、

生活の基盤を提供する企業になりつつあるからだ。暮らしの隅々にスマホ決済を導入し、消費者の行動や購買データを収集する。

データが集まるほど予測精度は増し、最適なタイミングで消費者が望む商品やサービスを提案できる。

当然、アリババには広告やコミッションの形で収益が還元される。

アリババは中国人の暮らしをデータに変え、成長の源としているのだ。(つづく)


  


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2019年03月12日

「中国先進企業視察ツアー」2019.2.27~3.1(その2)



先進企業視察はまずはアリババから。創業1999年わずか20年でグローバル企業へ。

代表のジャック・マーは外人相手の中国ツアーガイドをしていたという。

氏が興した会社は今では「征服者(コンキスタドール)」と呼ばれる。

ネット通販から医療、金融、交通などへ事業領域は広がり、中国での生活を変えつつある。

中国の都市の渋滞はひどい。この解決にと道路各所に付けられたカメラにより渋滞の状況把握、

そこから信号のコントロールをする。救急車出動とあらば、現場までの緊急通行確保のための

信号機コントロールをするという。

どこの誰がいつ何の買い物をしたというデータの集積から各店舗の品揃えの管理をする。

個人情報何のそのの中国だからという点はあるけども、巨大人口の暮らしを今ある社会資源

を最低限有効に活用して豊かな生活を実現する目的には叶っている。

アリババの実店舗に行くと現金決済カウンターはわずか一つあるけども、多くはセルフレジだ。

無人化準備中のコンビニも見た。店入り口にスマホをかざして個人を特定、出るときには何を

買ったかが全て把握され、買い物をした意識さえなく店を後にする。

そんなイメージでいたが、この店ではそこまではなっていない。

中国人客はスマホから決済している程度。

現金から解放されれば、レジを閉めた後の売り上げと現金が一致しているかのチェックはいらない。

飲食店でも注文はすでにパネルからのチェーン店はいくつもあるが、

支払いは現金対応のためか有人だ。消費税アップ時にキャッシュレス化を目指すことに

している日本の今後の変化に期待したい。(つづく)


  


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2019年03月11日

「中国先進企業視察ツアー」2019.2.27~3.1(その1)



静岡県と中国浙江省友好提携事業「中国先進企業視察ツアー」のチラシを目にした。

県と浙江省が友好関係を結んだのが昭和57年、翌年小生は県に入庁した。

今では浙江省は経済的に大きく発展し、友好を申し出るような対象ではないだろう。

当時、お互いがお茶の産地である関係で提携を結んでいる。

その事もあってかヤマハはじめ県内企業の進出が進んでいる。

チラシによればこのツアーを企画した県内大学生が参加するとある。

日本ではまだまだのスマホ決済、顔認証、無人コンビニ等が

中国ではここ数年で達成している。それを視察にビジネスマンと

いっしょに参加しようという企画だ。面白いに違いないと早速申し込んだ。

2月27日11時40分の集合に少し遅れてついた。空港が様変わりしていた。

平成21年に開港した当時、コンパクトにつくった空港がインバウンドの急増により手狭になり大改造をしたのだ。

フードコートができ、売店も、団体ツアー、レンタカー、観光案内カウンターいずれも広く充実していた。

中国東方航空には乗り杭州空港には3.5時間を経て到着。雨だった。着いてから空港出るまで一時間、

入国手続きにここまでかかったのは初めて、こちらにもテクノロジー活かしてよと言いたい。

ここからバスで杭州の静岡県人会の人たちと会食が予定されていた。県の上海事務所の石井所長、

ヤマハ、デンソー、天野海槽店の方が迎えてくれた。杭州料理を前にアルコール軽めのビールで乾杯、

紹興酒も出てきてこの夜の会食となった。(つづく)


  


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2019年03月08日

一関市への旅(その6)



一関の食と言えば、一番に上がるのが餅だ。伊達藩の命により毎月1と15日に神様に餅を供えることになったが、

農民が食べていたのはくず米に雑穀を混ぜたもの、これを何とか美味しく食べたいという味の工夫と儀礼があって

、道徳の餅文化が開花したとのこと、節目節目に餅つきで年間60日も餅つきしたとか。

今回の体験は400年の伝統食もち本膳を小笠原流でいただこうというもの。膳の上にあるものを箸にする順に説明すると、

食欲を起こすなます(大根おろしに酢)、まずは腹ごしらえということであんこ餅からのスタート、食べきらないといけない。

次は料理餅に値するクルミ餅、またまた甘い餅だ。沢庵を口にして甘味を消し去る。次にいよいよ出汁の効いた雑煮となる。

ようやく納得する。

店では本膳では無くキムチ、納豆、生姜等味付けされた一口餅膳が人気だ。

一関市への旅のお話は、食で締めさせていただきます。

合併でとても広い一関市の面積は1256㎢もある。ちなみに長野県境まで合併してしまった浜松市が1558㎢

香川県の面積が1862㎢ 

一関市内の観光地への移動には1時間では済まない、せんまいやのひな祭り、水かけ祭りも市中心からは相当に離れている。

厳美渓も猊鼻渓もそれぞれ離れた場所に位置する。県規模の観光資源満載の一関市の観光行政を

今回御世話になった商業観光課長の藤倉さんはどう仕切っていくのだろうか?ただただご苦労様と言いたい。

次回は中国先進企業視察ツアーの話題にします。(おしまい)


  


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2019年03月06日

一関市への旅(その5)



背中に祈願メッセージが入った者やら、所属名が、入った者やら面白い。ただ共通して言えることはいずれも鳥肌が立ち、

小刻みに震えていた。氷点下ではないにせよ数度の外気は容赦なく熱を奪っている。八幡神社で祈祷後、

数百人の裸男が道を塩で清めた後、走り出す。そこに沿道に置いてある水槽から洗面器で大量の水を浴びせかける。

その集団の後を加勢人と言う着飾った子供たちが追いかける、この子らに水を掛けてはいけない。

5つの区間に区切られて、繰り返される。15時スタート16時まで続き、だめ押しの清めの水を浴びせられおしまいとなる。

参加費も装束費用もかかるが、この冬に風邪をひくことはなさそうだ。あの冷水がきっと免疫力アップにつながるのではと

「無病息災」と書かれた背中に容赦なく冷水が浴びせられる姿を見て思うのである。

水をかける方も普段は絶対にありえない"他人に思いっきり水をかける"快感に浸り、自分もずぶ濡れになっていることを

忘れて盛り上がっている。我が小山町の超寂しい商店街でこれやったら、相当盛り上がるだろうな。

でも、提案するには躊躇する。だから「天下の奇祭」なのである。(つづく)


  


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2019年03月04日

一関市への旅(その4)



翌日は「せんまやひなまつり」に足を運んだ。この日がオープニングだ。メイン会場である酒の蔵交流施設に向かう。

この施設は何と25件の国の登録文化財からなっている。雛飾りはけやき普請の主屋をメインに高い雛壇、吊るし雛、

器、古着、布地のフリーマーケット、コーヒー、抹茶の接待が行われていて、数多くの女性陣が動き回っている。

入場料300円は収入としてあるが、皆さんはボランティアに違いない。外国人を対象に着物を着ての町歩き、

人形供養祭、マルシェ、キッチンカー、会場外の町中でも店に雛飾りがあり、お茶のサービスもしてくれている。

スタンプラリーで展示会場に足を運ばせる工夫もされ、飲食店にはひな祭りの特製ランチメニューがある。

12回を数える歴史がイベント内容を膨らませている。皆様の努力の甲斐あってか一万人はゆうに越えるイベントになっている。

住民が主体の見事なイベントだ。

今回のツアーのハイライトが岩手県指定無形民族文化財「天下の奇祭水かけ祭」だ。毎年建国記念日の寒さ真っ只中、

裸になった男たちが町を駆け抜けていくところに容赦なく水を浴びせかけるというもの。この日はかみのやま温泉でも

カセドリという裸の男が藁の傘お化けを被って町を練り歩く、そこに水を掛ける祭をやっている。

福島でも高田の大俵引きという裸の男たちが綱引きをする祭がある。どうも東北人は冬に裸になる祭が好きだ。

カセドリになったことのある小生に、藤倉さんからは当然水かけ祭に出るものと参加申し込み書がメールされてきた。

でも待てよ。この週末に長女の結婚式を控え、もしものことがあるとヤバい、それにカセドリになったのは10年以上も前のこと、

年寄りの冷や水に違いない。ここは観戦のみにしようと思い止まった。(つづく)


  


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