2013年10月30日

ななつ星in九州(その3)







我部屋は603号室、6両目の三番目の部屋だ。車両は9両ある。
1号車は正面が全面ガラスのラウンジカー「ブルームーン」、2号車がダイングカー「木星」で、ここに厨房がある。
3号車から7号車が客室で、一車両に三室のスイートルーム、7号車のみ二室のデラックススイートになっている。
各客室には寝るときにベッドになるソファー、デスクが備え付けられている。
 内装は赤みのかかった木肌の美しいカリンが使用されている。
水回りにもふんだんに木が使われている。お湯を出すと檜の香りで満たされるシャワールーム、蓋が木製のトイレ、
そして人間国宝・14代酒井田柿右衛門氏の七角形の洗面鉢が収められた洗面台がある。 
 
 デスク下に組み込まれた冷蔵庫には飲み物が入れられている。我らを世話してくれる原尻さんに、すかさず「ビールは?」
と訊くとプレミムモルツの瓶を取り出してくれた。飲み物は全て無料、ただしアルコールドリンクの追加分は有料とのことだった。
列車内でラウンジに行けば、いつでも飲み物は提供され、アルコールは有料、他は無料となっていた。



  


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2013年10月25日

ななつ星in九州(その2)







見回したところ14組のゲストの我が夫婦より若いカップルは一組のみ、
後に名刺交換すると岩手医科大学の医師で何と新婚旅行にななつ星に乗ることに
したとのこと。

乗客が集まったところで、唐池社長が挨拶に立った。
「一年ほど前に予約をスタートしたところ即時申し込みがあり、高い倍率の中を
くじ運の強いお客様ばかりを迎えることになった(笑)。
ななつ星は新しい日本の鉄道の旅を切り拓き、九州の観光を変えていくという決
意である。
14組28名皆様と一緒に「これからの日本の旅」を興奮の中で大いに楽しんで行き
ましょう」と挨拶があった。

 続いてトレインマネージャーから9人の搭乗クルーの紹介があった。そしてス
パークリングワインでスタートの乾杯となった。
いよいよホームに向かうことになる。何と金星ラウンジからはレッドカーペット
が敷かれているではないか、私どもを世話してくれる可愛い原尻さんの
後について階段を下りホームが見えてくる。そこにはななつ星の出発を
一目みようとホームから溢れんばかりの人が、そして舞台があり椅子が並べられ
た出発式スペースの後ろにはテレビカメラが多数控えていた。

 この出発式展には我々の席も用意され、前には知事、市長、議員、JR 九州の
役員が並んだ。唐池社長、福岡県知事、そして最後にデザイナーの水戸岡鋭治氏
が壇上に立った。車両を造ってくれた日立他メーカー、日本の匠、夫人、会社スタッフ、
マスコミそして今日の乗客に謝辞を述べ、そして「このプロジェクトを遂行する唐池社長はすごい、
私たちの誇りだ」と挨拶された。最後は言葉に詰まった様子だった。

12:28ななつ星が大きな歓声、カメラのシャッター音、フラッシュの光をピカピカの
リヤルレッドの車体に浴びながらホームに入ってきた。
いよいよ「新たな人生にめぐり逢う、旅」のスタートだ。(つづく)



  


Posted by Qさん 大魔人 at 23:37Comments(0)

2013年10月21日

ななつ星in九州(その1)






いよいよななつ星が御客を乗せて走り始める日10月15日が来た。
朝から小生のスマホにはメディアの方々からのインタビュー依頼や
列車内での映像提供の依頼が立て続けにある。JR 九州はもちろん
乗車する人が誰なのかの問い合わせに応えてはいない。

どうやらネット検索で小生が書いた「ななつ星当選」のことを書いた
ブログにヒットしたらしい。それ故、これからあとも集中的に取材を
受けることになる。

博多駅前でテレビ朝日、そして前日の我が家にまで取材に来られ、
その後ずっと追いかけをすることになる日本テレビ、西日本新聞の地元紙はじめ全国紙も。

「日本テレビの真相報道バンキシャ!」担当の三木さんは福岡入りする前に我が家に寄って、
当選通知や旅のガイドに目を通し、今回のためにつくったスーツもカメラに収めていった。
そして当日の朝、妻とななつ星客専用の「金星ラウンジ」に向かう姿を追いかけ、
感想共々ハンディカムに落とし込んだ。
お次はテレビ朝日だ。博多駅をバックにした映像が早速にモーニングバードで紹介された。

金星ラワンジは博多駅三階にあるが、1階からエスカレーターを上る前に、
JR 九州のななつ星スタッフに呼び止められ、先導してくれた。花に飾られ、ななつ 星のゲートに
掛けられた幕の向こうがラワンジだ。
満面の笑みをたたえたななつ星の制服に身を包んだクルーがでむかえてくれている。
その前にも西日本新聞の吉田記者、久しぶりにお会いする日経新聞の豊田記者も
待っていてくれている。
世界で初めてななつ星に乗る乗客としてはいやが上にも気持ちが高揚してくる。

記者の方から切符を見せてくださいと異口同音にリクエストされるが、切符は持っていない。
名を名乗らなくても、クルーからは私が溝口だということが、わかっているようだった。
ウェルカムドリンクが出され、森伊蔵のジュレがのった未体験の味のスイーツが出された。
ラワンジにいる面々に目をやると、マスコミが書いている富裕層と言った感じは
あまりなく、フツウのオジサン、オバサンの集まりに見える。(つづく)


*※10月20日(日)18:00からの日本テレビ**「真相報道バンキシャ!」に 出ます。**
**ご覧ください。*


手元にある小生のことを書いた新聞記事を添付します。
スーツを新調したと中日新聞に書かれましたが、事実です。
トラディショナルな英国風を得意とするTAKEO KIKUCHIでつくりま
した。
ななつ星のこだわりに少しでも対応するため、ボタンホールの縫い糸の色までも
指定しての
ささやかなこだわりの一着になっています。

  


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2013年10月13日

「七つ星IN九州」行ってきます





「ななつ星」の客室には有田焼、人間国宝・14代酒井柿右衛門作の洗面鉢、テーブルランプ
が備え付けられている。洗面鉢は排水口のサイズへ合わせること、動く列車の中で
割れない強度というこれまで経験のないことが求められた。

納期に間に合うか心配されたが、列車に対する情熱「妥協せずにいいものを提供
したい」との気持ちに「七つ星だから七角形にしようと」とのこだわりが加わり、
唯一無二の洗面台が完成した。
納品後、なんと14代酒井柿右衛門は亡くなった。
このことが今朝のテレビで、「七つ星」デザインした水戸岡さんが紹介されていた。

15日11:30に出発セレモニー、そして12:47博多駅を滑り出します。
15:48に由布院駅着です。最も胸が高まる場面です。

では、行ってまいります。



  


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