2011年06月28日

阿蘇ゆるっと博(その1)


5月18日(水)富士 山静岡空港から阿蘇熊本空港に向かった。
富士山静岡空港開港からすでに2年が経とうとしている。
この2年間に順風、そして逆風が吹き荒れた。

地元に航空会社フジドリームエアラインズ (FDA)ができた。
そのおかげで国内便は福岡、熊本、鹿児島、小松に航路が開かれ、
JAL撤退後、ANAの北海道と沖縄のみの便となることが避けられた。
もし、FDAがなければ、JAL便のみしかない松本空港は無用の長物
になっていただろうし、小牧空港も相当に寂しい状況に陥っただろう。
・・・が、この二つの空港に飛行機を回すことになってから、
肝心の静岡空港便の運航時刻がよろしくない。

私が乗った熊本便は行きが12:10、 帰りの熊本発が10:20。
2泊3日の予定を3泊4日にしなければならなくなっ た。
このこともあって静岡―熊本便はまさしく低空飛行。
5月の搭乗率が悪ければ8月 にも休航とするとFDAは言っていた。

少しでも5月 の搭乗 率を上げることが課題だった。
熊本に行く口実に、今、熊本県と大分県にまたがる阿蘇くじゅう9市町村が
一体となって開催している「阿蘇ゆるっと博」を体験すべく、旅発つことにした。
そこにはグリーンツーリズム、タウンツーリズム、エコツーリズムなど着地型の
多彩なプログラムが待っている。

まずは、この「ゆるっと博」の事務局である(財)阿蘇地域振興デザインセンター
を訪ねた。平成2年に阿蘇地域の観光開発と地域づくりを行う組織として、
県と阿蘇郡12町村の出資により設立。広域的な地域振興と観光振興センター機能を
持つ組織で、事務局組織が公募による事務局長と阿蘇地域の町村からの派遣で成
り立っている。
運転資金は30億円の基金を2%で運用するこ とで得ている。
静岡県も伊豆の広域観光の必要性を説き、それなりに事務局を構えてやっているが、
この阿蘇地域振興デザインセンターには遠く及ばない。(つづ く)

  


Posted by Qさん 大魔人 at 22:37Comments(0)

2011年06月22日

第6回全国梅干コンクール(大分県大山町)


梅が実り、店頭にも並んでいます。
完熟の黄色がかった梅を漬けるとうまい梅干ができます。

「梅栗植えてハワイに行こう」で昭和30年代に農村のイノベーションを
起こした大分県大山町農協から4年に一度の梅干オリンピックへの
梅干出場の依頼が参りました。
http://www.oyama-nk.com/info/2011_ivent/6th_umeboshi_contest/6th_umeboshi_contest.html

今が梅を漬ける時期ですので、是非金メダルめざしてつくっていただき
応募して欲しいものです。ちなみに4年前のゴールドメダリストは
なんと静岡県の堀池梅子さんでした。我家の作は参加賞でしたけどね

平成13年に由布院の中谷健太郎さんが書かれた梅干のエッセイを紹介します。
***
先夜、テレビでフェリーニ監督の「道」(ジエルソミーナ)を見て、
オロオロ泣きました。オロオロというには、あまりだらしなく泣けるので、
それでオロオロしてしまったということです。四十数年前に、東京の場末
の映画館でこの映画を見たときには、それほど泣きはしなかったと思う。
感動はしたけれどね。

つまりこ のごろ、涙もろくなったのです。大判のハンカチを胸ポケット
に突っ込んで映画館に乗り込むのだから。それって何だ?
感受性が鋭くなったのですよ。想像力が一層複雑になったのだ。
ため込んできた体験が胸の中で響きあうのです。ピエロのなりをした
ジエルソミーナの笑顔が、百も千もの物語になってわき出るのであります。

もしやあなた、向こうさんが 梅干を食べているのを見ると口にツバキ
がわきませんか。そう言うことですよ、感受性や想像力というものは
同じ体験の記憶から生れる知恵であります。梅干を食べたことが
なければツバキはわかない。

さて話は アフ ガンに飛ぶのですが、自由の国の指導者達は、飢餓や
全域空爆に対して、体験的でまじめな想像力を持ち合わせてはいない
のではないか。

まあやめ ま しょう。それよりも、なぜか「昭和の歌日記」です。
私が生れた昭和9年から、 息子 の生れた昭和42年までに 歌わ れた
「私の好きな日本の歌」を冊子にまとめて、夜な夜な家族で歌うのです。
そんな体験から、日本の歴史への想像力が、じんわりと姿を現してくる、かな。
***






  


Posted by Qさん 大魔人 at 23:29Comments(0)