2011年06月22日
第6回全国梅干コンクール(大分県大山町)
梅が実り、店頭にも並んでいます。
完熟の黄色がかった梅を漬けるとうまい梅干ができます。
「梅栗植えてハワイに行こう」で昭和30年代に農村のイノベーションを
起こした大分県大山町農協から4年に一度の梅干オリンピックへの
梅干出場の依頼が参りました。
http://www.oyama-nk.com/info/2011_ivent/6th_umeboshi_contest/6th_umeboshi_contest.html
今が梅を漬ける時期ですので、是非金メダルめざしてつくっていただき
応募して欲しいものです。ちなみに4年前のゴールドメダリストは
なんと静岡県の堀池梅子さんでした。我家の作は参加賞でしたけどね
平成13年に由布院の中谷健太郎さんが書かれた梅干のエッセイを紹介します。
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先夜、テレビでフェリーニ監督の「道」(ジエルソミーナ)を見て、
オロオロ泣きました。オロオロというには、あまりだらしなく泣けるので、
それでオロオロしてしまったということです。四十数年前に、東京の場末
の映画館でこの映画を見たときには、それほど泣きはしなかったと思う。
感動はしたけれどね。
つまりこ のごろ、涙もろくなったのです。大判のハンカチを胸ポケット
に突っ込んで映画館に乗り込むのだから。それって何だ?
感受性が鋭くなったのですよ。想像力が一層複雑になったのだ。
ため込んできた体験が胸の中で響きあうのです。ピエロのなりをした
ジエルソミーナの笑顔が、百も千もの物語になってわき出るのであります。
もしやあなた、向こうさんが 梅干を食べているのを見ると口にツバキ
がわきませんか。そう言うことですよ、感受性や想像力というものは
同じ体験の記憶から生れる知恵であります。梅干を食べたことが
なければツバキはわかない。
さて話は アフ ガンに飛ぶのですが、自由の国の指導者達は、飢餓や
全域空爆に対して、体験的でまじめな想像力を持ち合わせてはいない
のではないか。
まあやめ ま しょう。それよりも、なぜか「昭和の歌日記」です。
私が生れた昭和9年から、 息子 の生れた昭和42年までに 歌わ れた
「私の好きな日本の歌」を冊子にまとめて、夜な夜な家族で歌うのです。
そんな体験から、日本の歴史への想像力が、じんわりと姿を現してくる、かな。
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Posted by Qさん 大魔人 at 23:29│Comments(0)