2018年05月15日

二つの公園の開園式(その7)



桂の並木、バラ、季節ごとに咲く花木、西洋館が映えるような植栽がされている。
豊門公園に行くと写真を撮っている方の姿をよく見かける、近く写生に50人ほど来られるとの連絡も入った。

この公園の維持管理を心配する声は多い、ならば一人でもできることをと毎朝ベンチ、説明プレート拭きと
ゴミ拾い、そしてちょこっと草取りに行くことにしている。小生が公園に着くといつも近所に住む高杉さんがおられ、
世話をしていてくれていたが、4月23日朝、豊門会館に背を持たれ急逝された。
これからという時に残念至極、ご冥福を祈るのみだ。合掌。

次は豊門会館と西洋館の大規模修繕が待っている。小山町で開かれる東京オリンピックの自転車のロードレース
には間に合わせたい。多くの来訪者に小山プライドをお見せしたい。
お楽しみはまだこれからだ。(おしまい)

  


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2018年05月10日

二つの公園の開園式(その6)



次の仕掛けはベンチだ。西洋館の窓をデザインに採りこんだ特注ベンチに20万円を寄付していただければ
「あなたのメッセージ」プレートを付けて設置するというものだ。企画した者としての責任として小生も一つ置いている。
町民そして神戸大教授からへ寄付を頂戴し10脚のモスグリーンの重厚なベンチが並ぶ。
ちなみに、ベンチのプレートには「富士紡初代社長の和田豊治が暮した六合山荘に住んだことが因果か、
豊門公園の修景、豊門会館と西洋館の大規模修繕を手掛けることになりました。森村市左衛門、日比谷平左衛門、
浜口吉衛門そして和田豊治の魂が宿る公園として、小山町の皆様を末永く見守って欲しいものです」と記した。

戦時中に供出され台座のままだった「日比谷平左衛門」像の復元には子孫の方々が、
豊門公園の主役「和田豊治」のブロンズ像の建造には和田薫幸会が寄付をしてくれた。(つづく)


  


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2018年05月09日

二つの公園の開園式(その5)



4月14日に豊門公園の修景開園式に100名ほどの人が参集した。件の落成式に比べ多いのは、寄付をしてくれた方々をお招きしたからだ。

園内にある「和田豊治遺徳碑」の碑文には「大正14年12月、静岡県駿東郡小山町民建立」とある。これは大正13年に逝去した和田豊治が

小山町の発展に貢献した功績を称えて、町民が建設したものだ。また、樹木や庭石は町民有志の寄贈によったとの記録がある。

このことを想うと、今回の豊門公園修景から始まる豊門会館、西洋館の修繕においても、より多くの方々からの力添えが欲しい。

そう願っていたところ、まずは全国の皆様方からのふるさと納税が集まった。

これに「企業版ふるさと納税」の㈱リンガーハットの5000万円を筆頭に25社の法人、そして町民有志が続いた。

このことを公園正門脇に「殖産興業遺産活性化プロジェクト」寄付銘板として掲示している。

寄付金額を明記、プレートの大きさに1000万円以上、100万円以上、10万円以上で差をつけている。

まだまだ余白はある、皆様方の寄付をお待ちしている。ただ、10万円以上でないと銘板は付けないけどね(つづく)



  


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2018年05月08日

二つの公園の開園式(その4)



「歴史を旅する」をコンセプトに、西洋館の前を「格式あるフランス様式庭園」にし、公園全体には「小山の歴史を巡る回遊路」をつくりました。

また、日比谷平左衛門翁の銅像が太平洋戦争中に供出されたまま姿がなく、台座だけが残っていたのが気になっておりましたので、

これを今回復元いたしました。公園の正門には和田豊治翁の胸像を建てまして、歴史文化の薫る公園となりました。

今後は、豊門会館の周りを「創建当時の想いを再生する池泉回遊式庭園」とするだけでなく、

豊門会館と西洋館の建物の大規模な修繕に着手することにしております。

豊門会館は常に中を見学できるようにすると共に、お茶会をはじめ、様々な催しや会合、会食にご利用いただけるようにします。

また西洋館は1階をレストランとカフェ、2階にはギャラリーとライブラリーを整備しまして、富士紡績㈱の進出時代から小山町

の近代化が進んでいく町の歴史がわかるようなスペースにする予定です。2020年には小山町に東京オリンピックがやってきますので、

それまでに間に合わせたいと思っております。(つづく)


  


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2018年05月07日

二つの公園の開園式 4月14日(土) その3



豊門公園は、今から92年前の大正15年に、ここ小山町の近代化の礎を築いた富士紡績㈱が、
従業員の教育や地域住民の方に休養の場を提供することを目的に、会館や宿舎、庭園などを整備したのが始まりです。
その前年の大正14年に、初代社長の和田豊治の遺志により、遺族から寄贈された東京向島にあった邸宅をここ小山町に移築し、
庭園を造り、「豊門会館」として翌年5月16日に盛大な開館式が執り行われています。

 「豊門」という名称は、和田豊治の「豊」と、富士紡の三門と称せられた3人の偉人である森村市左衛門・日比谷平左衛門・浜口吉右衛門の「門」の字をとって名付けられたものです。
園内にあります正門、噴水泉、和田君遺悳碑、豊門会館、西洋館は平成17年に国の登録文化財となっています。
 小山町は、平成16年度にこの豊門公園を富士紡績㈱から購入し、公園を町民に開放することを目的に平成20年、21年度に整備いたしました。
そして昨年度から殖産興業時代の偉人達の功績と歴史を感じられる公園にしたいと、今回さらに修景整備をおこなったものです。


  


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