2018年04月15日

マレーシアへの旅(その4)



クアラルンプールに戻る高速道路沿いの森は殆どがアブラヤシを栽培している。
マレーシアと言えば天然ゴムと刷り込まれているので、どうしただろう?
多分、合成ゴムの台頭によって天然ゴムが売れなくなったことによる需要減かと思いきや、
実態は天然ゴムの原料の樹液採取に人手がかかりすぎて、人件費の高騰したマレーシアではペイしなくなり、
今ではタイが生産国とのこと。

 ちなみにアブラヤシは、ピンポン玉より少し小粒の赤やオレンジの実を房状につける。
1房当たり数百~2000個もの実がなり、重さは30~40kgにもなる。この実からは、パーム油が採れる。
用途は幅広い。約8割が食品油としてマーガリンや揚げ油、ショートニング、アイスクリームなど、
さまざまな食品に用いられる。残りの約2割は、石鹸や洗剤、化粧品、インクなどの原料として用いられる。
今やパームオイルの生産量は2003年に大豆油を抜き、現在、世界でもっとも大量に生産される植物油脂である。
ただ、天然林が伐採されアブラヤシ・プランテーションに変わりオランウータン、スマトラサイ、ラフレシアなど
貴重な野生動植物が数多く生息地が奪われていることは想像に易い。(つづく)


  


Posted by Qさん 大魔人 at 21:28Comments(0)