2018年12月04日

2018台中フローラ世界博覧会への旅(その6)



三日目のハイライトは安藤忠雄設計のアジア現代美術館と伊東豊雄設計のオペラハウスだ。

大学内に大型美術館があることが、極めて稀。氏のコンクリートの美学はここでも十分に

発揮されている。今回はガラスのカーテンウォールが目だつため、軽やかな感じだ。

三角形を組み合わせた平面プラン、シャープな水平線、場を区切り場面転換を謀る壁。

存分に安藤ワールドが繰り広げられている。超残念だったのはこの日に限り閉館していたことだ。

次に訪れたオペラハウス台中国家歌劇院は素晴らしかった。

周囲はまさに新都心、看板コテコテの建物が並ぶ旧市街地とは様相を一変する、

しっかりと都市計画されたエリアだ。近くには台中市庁舎がある。

人類が原始に住んだ洞窟と地穴をコンセプトに梁も柱もない構造で、曲面の壁が建物を構成する。

極めて難しく施工の苦労が忍ばれる。現に施工の時に原寸大で検討したことのわかるモデルが

国外に展示されている。コンサートを聴かなくても楽しめる屋上庭園、厳選した商品を売る

ミュージアムショップが入っており、たぐいまれない空間で楽しく豊かな時を過ごすことができる。

村野藤吾賞、ロイター社からは世界9大新ランドマーク建築に選ばれている。

他の8つが何かはわからないし、なぜ10ではないのかな?と凡人は思うのだが。

地域を大進化させることとなったビルバオのグッゲンハイム美術館のような

存在になることを大いに期待したい。(つづく)


  


Posted by Qさん 大魔人 at 22:58Comments(0)

2018年12月04日

2018台中フローラ世界博覧会への旅(その5)



三つ目の会場は水辺の花回廊だ。

かつてのとてつもなく汚い河を浄化した水辺を歩いて廻るという会場だ。

中に光のデジタルアートを体感した後、台中の菓子文化を紹介するめぐり逢い館もある。

コース最後に現れる竹の建築にこれまた驚いた。鉄と組み合わせているようなことはない。

純粋に竹と縄で作られている。博覧会の半年期間もてばいいという考えだろうが、

相当にしっかりと作られている。この夜は夜市で皆で夕食をとの予定になっていたが、

夜市では酒は出ない、座る席も少ないことで、地元レストランに行った。

台湾は家出食事を作るよりも年中外食する事が定着しているため、様々な屋台的な店が豊富にある。

この夜は皆でたらふく飲み食いして一人2000円程度だった。(つづく)



  


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