2018年10月25日
シンガポールへの旅(その9)










シンガポールの旅の最終日、この日は静岡県の駐在員の芦澤さんが案内してくれることになっていた。
彼とは富士山静岡空港開港時に、空港を使っての静岡県への来訪を促す活動をしていた同士だ。
すでにシンガポールに来て5年、今年が最後の年になるとのこと。今回の旅をシンガポールにした
最も大きな目的が彼を訪ねることにあった。
朝、国立博物館で待ち合わせとなった。この国立博物館は1887年に遡る歴史を持ちシンガポール
最古の博物館だ。ネオクラシカル様式の建物を、ガラスや金属を使った新しいモダニズム様式の
増築部分が引き立てており、建物自体、新旧がしっくりと溶け合う素晴らしいデザインになっている。
芦澤さんの知り合いの日本人が館内を案内してくれた。特に日本との関係の展示を中心に。
戦時中のことは知らなかったので新たな発見があった。
1942年2月15日が、シンガポールで連合軍が日本軍に降伏した日だ。山下奉文将軍がイギリスのパーシバル将軍に、
「イエスかノーか」と降伏を迫った逸話が知られている。この日は総国防日として今でも警報がシンガポール中に響く。
日本に対する遺恨ではなく、当時はイギリス支配下にあったもののイギリス軍が敗れたことで、
国防は国民全体で担うのが義務だ、という意識啓発のためだとのこと。
日本占領下において、シンガポールは「昭南島」と名前が変えられている。
他に館内では、日本のチームラボの映像アートの世界も楽しむことができた。
ランチはショッピングモール内のスープレストラン、流石駐在の選ぶ店は違う。とても美味しかった。(つづく)
jp
Posted by Qさん 大魔人 at
22:28
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