2018年10月16日

第2回ふじのくに木使い建築施設表彰「金太郎テラス」



「第2回ふじのくに木使い建築施設表彰」が10月12日に静岡市内であった。

今年4月14日にリニューアルオープンした金時公園内にある「金太郎テラス」が表彰を受けた。

最優秀賞と言いたいところだが、優秀2点、その後の優良3点の中に選ばれた。

「地域材をふんだんに使い、木に触れる機会を創出する多目的交流施設である。

外壁材の耐久性に配慮した設計となっている。シンプルでオーソドックスでありながら、木組みの美しさを実現している。」がその評だ。

複雑な木組み、カーブを描く大断面木造といった木のパフォーマンスを求めるのではなく、

天井表わし・大きな断面の垂木で屋根を支える構造。腰屋根、一文字瓦に軒先銅板という数寄屋建築に見られる形を模した重ねのある

屋根の切妻、長屋門形式がこの建物の特徴だ。

構造と意匠が一体化されているので、天井材・壁材を張ってクロスで仕上げるようには、なっていない。

それだけ、木の収め方が上手いデザインなのだ。さらに、外壁の木は深い軒によって風雨から守られるようになっている。

小生が名づけた金太郎テラスの言葉が表すようにベンチが建物腰部に回る、それは室内にもあり、憩うスペースの確保と

コミュニティーを創り出すことを狙っている。室内のイス・テーブルもデザインされているが、

それが家具屋ではなく大工の手でつくることができるものになっていることも特筆することだ。

 小上りでは子供たちが本を読み、ゲームに興じている。オープンキッチンではママカフェが開かれること、貸し切りパーティーも目論んだ設備も用意した。

 多世代交流施設「金太郎テラス」が地域に素敵な波紋を拡げてくれることができれば、本望だ。

10月には公園全体が表彰される。都市公園コンクールで国交省都市局長賞を受賞したからだ。こうした一つ一つが評価されることで、

町民のプライドが増えていくことなっていくことが、手掛けた者として嬉しく思う。まだまだ、次が待っている。お楽しみはこれからだ。

※ななつ星IN九州が5年目を迎えた。https://news.infoseek.co.jp/article/mynavi_1828895/ 

5年前10月15日からの3泊4日の旅は新たな価値観を感じた旅でした。


  


Posted by Qさん 大魔人 at 22:30Comments(0)