2005年03月13日
黒川温泉の戦略(その1)

「露天風呂づくりの達人」とも「景観づくりの達人」とも
称されている熊本県黒川温泉のリーダーで第1回観光カリスマ
後藤哲也氏が最近本を出した。
私が由布院にいたとき、由布院は黒川に抜かれた。
時々言われていた。温泉手形で名をはせ、
由布院でも 真似してみようかなと何度となく思った。
「日本のふるさとをつくる」をテーマに、
黒川温泉地 全体に雑木を植えて
本物の自然を実感できるようにした。
旅館は黒を基調に昔の民家の趣きに統一している。
なぜ自然にこだわるかって、
人のストレスからの解放 には自然を実感させることが一番。
自然の木々が人工的 な日本庭園より人々の気持ちを安らがせている。
「気持ちのいい世界」は自然的なものであり、
人工的な ものでは決してない。
あたかも自然にあるように見せるには 「間」がいる。
整然と並んでいては自然ではなくなる。
京都の庭園はいいけど、モミジばかりじゃいけない。
自然の中にそういう風景はない。
絵になる風景とは自然 に生えているように見せること。
雑木こそが本物の自然 を感じさせる。
庭木を雑木にして「建物のお粗末さを雑木で隠す」
ケヤキ、コブシ、ツバキ、シャラ、ヒメシャラ、
アオキ、サカキ、エゴ、コナラ、
ヤブツバキ、ビョウブ、ヤマザクラを山から持ってきて植える。
これら雑木を得るために山ごと購入した。
年中山に行っていたからそれぞれの雑木の特性が分かる。
浅く植えるもの、陽の当たり加減、
どんな枝ぶりになるのか。
やっぱり造園屋の木ではダメなのだ。
(つづく)
※写真は由布院玉の湯旅館のアプローチ
由布院・長湯・九重大吊橋視察報告(その5)
由布院・長湯・九重大吊橋視察報告(その5)
由布院・長湯・九重大吊橋視察報告(その4)
由布院・長湯・九重大吊橋視察報告(その4)
由布院・長湯・九重大吊橋視察報告(その3)
由布院・長湯・九重大吊橋視察報告(その3)
由布院・長湯・九重大吊橋視察報告(その5)
由布院・長湯・九重大吊橋視察報告(その4)
由布院・長湯・九重大吊橋視察報告(その4)
由布院・長湯・九重大吊橋視察報告(その3)
由布院・長湯・九重大吊橋視察報告(その3)
Posted by Qさん 大魔人 at 11:26│Comments(0)
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