2005年06月24日

湯布院の旅(4/28〜5/2)その2

その蕎麦を食卓に並べ、清水兄弟と酒を酌み交わしながら今宵を過ごすことになったのは、もう8時を回った頃だった。
この春大分県庁を辞めた清水兄は、我々が蕎麦打ちに奮闘している間、旅館を所狭しと走り回っていた。土木技師として河川プールをつくったり、河川に大きな石を並べたりと先駆的な試みをしてきた男で、久し振りに会うとだいぶんシャープな体つきになっていた。「Qさん、役所も宿屋も同じサービス業やけん、そんなに抵抗はないわ」。
話を聞くと、どうやら兄が宿を継ぐらしい。今の主は由布院で
次の夢を追うようだ。二代目湯布院町長を父に持つ彼等のことだから、何かしでかしてくれそうだ。かつて石畳を歩く下駄の音が山間にこだましていた湯平は、静かな温泉地と言うか、時代に取り残されたかのように古びた温泉地になっていったが、ここ数年は若者が帰り、小綺麗な宿に改装したり、展望露天風呂ができたりして、元気が出てきている。

石畳にあった空き店舗も「石畳の駅」として休憩所、作家の店になったり、アジトと名付けて週末バーをオープンし、文字通り地元の若い町の担い手が集う場になっている。共同温泉も飲泉場も路地も、改めて目を向けるとお宝ばかり。くすんでいるこれらを磨き上げる作業、名付けて「石畳浪漫プロジェクト」が動き出している。

お楽しみはまだまだこれからだ。(つづく)

※写真は、湯平温泉祭りの仮装舞踊に備えて練習する湯平の衆

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Posted by Qさん 大魔人 at 13:16│Comments(0)大魔神の旅
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