2007年02月27日

稲取温泉観光協会事務局長公募物語(その2)

稲取温泉観光協会事務局長公募物語(その2)
さて、この公募劇がどうして始まったのか?

ことは2年前に遡る。稲取の旅館の多くは静岡銀行の融資を受けている。

銀行は経営体質の改善に一役買ったが、それがただちにお客の増加に

結びつくものではない。

コストカットによるディスカウントは確かに数の伸びには繋げられるが、

きりはなくマイナスのスパイラルを起こしかねない危機をはらんでいる。

安売りを表に出して立ち直っていた温泉地を私はまだ知らない。



集客増に個々の旅館の努力では限界がある、やはり地域としての魅力を

上げなければ駄目だと銀行が気づくのに時間はかからなかった。



静銀の副会長自らが乗り込み「まちづくりの必要性」を訴え、

稲取活性化協議会「元気塾」が立ち上げられた。



地元には2003年によさこいチームを立ち上げ、初年度から各地のコンテスト

で賞をもらうまでに130名の隊員を束ね上げた若者達がいた。

彼らには様々な業種の顔ぶれがあり、よさこい以外にも、自分たちの力が

まちづくりに発揮できることに気づき始めていた。



おりしも立ち上げられた「元気塾」のメンバーの中に彼らの名前が連なっていた。

さて、その元気塾の会合そのものは確かに盛り上がる、でも具体まちづくりの

行動にはつながらない。その後どうなっているかと尋ねようにもその相手が見えない。



静銀の稲取支店長は言った「これは駄目だ、事務局たる存在がないと動かない、

でも観光協会にも商工会にも今の仕事で手一杯、これまでにない横断的な

まちづくりの事務をこなすには無理がある。新たに事務局長が必要だ。」

(つづく)

※その1で添付するはずだった事務所の写真です。



溝口久
稲取・雛のつるし飾りの里づくり委員会顧問
浜名湖えんため顧問


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Posted by Qさん 大魔人 at 18:27 │大魔神の旅

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