2007年11月27日

全国まちづくりフォーラムIN奥大井(その3)


下山後は一路寸又峡温泉に向かった。18時からは早川町長の辻一幸氏の講演が、
嘗ては木造のかわいらしい校舎であった公民館で行われた。
町長とは12年前に早川町で上流文化圏構想お披露目のフォーラム以来の知り合いであるが、
その当時と何ら変わらぬ色艶・勢いで我々に語りかけた。


全国まちづくりフォーラムIN奥大井(その3)

「8000人いた人口が50年間で1500人までになった。合併前の町村が1800、それが今は800市町
になり全国一人口が少ない町になった。地域で暮らすためには哲学を持たなくてはいけない。
その哲学が94年にぶち上げた上流文化圏構想である。
これは他所にいる応援団を集めてつくったものである。構想は10年第1期を終え、現在2期
がスタートしている。
山梨県に石和温泉がある。ここがピークで年間190万人の宿泊客を迎えていたが、今では90万人。
ピークを再度求めて焦っているが、取り戻せるわけが無い。
0からの組立てをしなおさなくて未来は無い。『観光は心だ』という原点に立ち戻らなくてはならない。」


温泉談義「日本一清楚な温泉保養とは」が演題だったが、そんなことお構い無しに“辻”節が続いた。
上流文化圏構想の下に平成8年に“日本上流文化圏研究所”を設立。
ここでは早川町の歴史や文化に根付いた地域づくりを、住民と協働しながら進めるとともに、
全国の農山村と手を結び、その課題を共有し、解決を目指しながら、地域から国を考えると
いう姿勢で行動を続けている。こここそ「ムラの実践型シンクタンク」なのである。(つづく)

※写真は山梨県早川町の辻町長

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Posted by Qさん 大魔人 at 17:14 │大魔神の思い

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