2006年05月10日

寸又峡温泉(その1)

南アルプスの麓にある「寸又峡温泉」は、SLで行く秘境の温泉だ。
JR東海道本線の金谷駅から大井川鉄道に乗り換え終点の千頭駅
まで乗る、バスでさらに40分ほど乗ると、寸又川を間近に、春の新緑、
夏の木漏れ日、特に紅葉が美しい湯の郷「寸又峡」に辿り着く。
昭和37年開湯、硫化水素系の単純硫黄泉で肌に優しく「美人づくりの湯」で知られている。

  

昭和43年金嬉老事件で一躍有名に、立てこもった「ふじみや旅館」は今も健在だ。

旧清水市にあってクラブ「みんくす」で暴力団稲川一家の幹部と組員を射殺、

その直後金は日本で生まれ育ったものの朝鮮人差別に悔しく、惨めに思ったこと

に対し、今こそ闘おうと寸又峡温泉に向かい「ふじみや旅館」に実弾とダイナマイト

を持って篭城した。人質16人、要求は稲川一家の社会における実態の公表と

警察の朝鮮人差別発言に対する謝罪だった。無期懲役の実刑を受け平成11年

仮釈放、31年が経過していた。



この舞台となった「ふじみや旅館」、自ら人質にもなった女将は、今、当時の映像

を見られるスペースを用意した、「歴史的事実をできる形でお伝えしたい」と。

今はその騒々しさはうそのように静かな山の緑が広がる。渓谷に沿って林道を歩

いていくと、全長90m、高さ8mのスリリングな夢の吊橋や、飛龍橋があり、エメラルド

グリーンの湖を見ることができる。そして周辺一帯は「21世紀に残したい日本の自然

100選」にも選ばれている。(つづく)


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Posted by Qさん 大魔人 at 22:39│Comments(0)大魔神の思い
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