2007年05月24日

お茶の香ロード(その2)

町中にある神社仏閣、店先にスタンプが用意されていて、そのスタンプを台紙に押してゴールすると、

新茶が一袋プレゼントされる。町中を隈なく歩いてもらう仕掛けだ。



このイベントにはもう一つの顔がある。「志太お茶の香演劇祭2007」だ。会場は元お茶工場に、

お寺の本堂が当てられているところがいい。演じるのは県内で活躍のおばあちゃん劇団「ほのお」。

日本一の長寿劇団であり、数々の受賞歴を持つ。他に3つの劇団の熱演が続く。



このエリアで最も大きなお寺である鬼岩寺の境内では、「静岡そば打ち同好会」の人たちが蕎麦

打ちに励んでいた。茹でたての蕎麦に天かすと葱をのせ、つゆを掛けて300円ということもあって、

多くのお客で賑わっていた。

消費に蕎麦打ちが間に合わない。「切」の行程に入る蕎麦が目の前にあった。

「わ、私やってもいいでしょうか?」「いいよ、やってみて」・・・・。

「に、兄さん、やってるねえ。小指を伸ばして包丁に当てるねえ、会津の包丁を使っているんじゃない?」

「その通り、お見通しですね。」

お茶の香ロード(その2)

蕎麦をすすった後に野点のお抹茶を一服。そして、日本茶インストラクターの薀蓄を聞きながら、

今度は煎茶をいただいた。たっぷりの茶葉に60度程の湯を注ぎ1分程経った後、一滴残らず出す。

複数の茶碗に出す時に均一の味になるように急須を廻して注ぐのが、一般的だが、

濃さにばらつきがどうしても出る。ならば、別の椀に入れそれを同量に分けた方が均一の味になる。

一煎目を入れた後、すぐに蓋をずらし茶葉の蒸れを防ぐ。その後に80度程の湯を注ぐと渋みが出て、

一煎目とは違う味を楽しむことができる。



新茶の茶葉は柔らかいので、茶殻にポン酢と削り節を掛ければ食するに良い。

さて、次は茶葉を大匙2杯、それに50度ぐらいのお湯を茶葉が浸るぐらいに注ぐ。

2分程待って一滴残らず出すと、「うーん、玉露のような味だ」。

同じお茶でも、出し方一つで全く異なる味が楽しめる。日本茶インストラクターのおかげでお茶の嗜みが深まった。

その後、我が家でも実践している。お茶の質も然ることながら、出し方に気を配るとこうも違うのか。

これまで実にもったいなくお茶を飲んでいたことに気がついた。(つづく)

お茶の香ロード(その2)

※写真は日本茶インストラクター(話はくどいがためになりました、3Q)。最後の一滴まで出せる急須ハンガー


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Posted by Qさん 大魔人 at 22:05 │大魔神の思い

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お茶の香ロード(その2)