2013年12月25日

ななつ星in九州(その18)






徐々に 明るくなり窓から光が差してくると日南海岸を列車は進んでいた。
そして、止まった駅は都農だった。朝の食材供給のため停車したのが都農町だ。
「農の都」っていう名に相応しい採れたて野菜が積み込まれた。

都 農町には都農ワインがある。都農の土質は、火山灰土壌の「黒ボク」で排水
性には優れているものの、ブドウ が必要とする、
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が乏しい。都農ワイナリーの牧内農
園では、積極的に堆肥を利用している。
「ぶ どうはやせた土地でよく育つ」ということを聞いたりするが、ここでは顆粒状の土をつくり、
ぶどうの毛細根が張りやすい環境を整えることで健全なぶどうづくりをしている。

「すべては“世界の都農ワイン”となる日のために。ぶどうの産地は宮崎県都農町
産100パーセントです。まさに風土を表現する日本のワインです。」を売り文句に。
その地の野菜に間違いはないと選び抜いたのだろう。
水々しくシャッキとした歯ごたえに、素材そのもの甘味を感じる野菜達に、
ふわふわとまるで雲を掴むような口ざわりのオムレツが後を追う。
ななつ星の旅の二日目 のスタートに相応しい朝食だった。



  


Posted by Qさん 大魔人 at 00:25Comments(0)