2013年12月17日

ななつ星in九州(その17)







ななつ星の603号 室に戻るとソファーがベッドに姿を変え、その上には折り鶴と
パジャマが用意されていた。
ななつ星には風呂の用意はない。檜風呂ならず檜シャワールームが用意されている。

シャワーヘッドはこれまで見たこともない大きなもの だ。バルブをひねった時
に冷たい水は出てこない。
ただちに適温のお湯が出てくる。排水弁機構が組み込まれているらしい、メー
カーの実績でもわずかな高級ホテルに取り付けただけで、列車はもちろん初めてとのこと。

立ってのシャワーはもしも急停車があれば、転倒もあ ることから椅子が用意されている。
椅子に腰掛けてのシャワーという人生初の体験となった。大きな水の束が降り注
ぐと同時にシャワールームは一気にヒノキの香りに包まれた。

シャワーの水は、定員30人全員が想定通り使って、3泊4日もつのだろうか。
尋ねると「いえ、もちません。2泊目の夜、お客さまが旅館に泊まられていると
きに、鹿児島の車両基地に入れて、水を補給して、機関車にも燃料油を入れます。」
とのことだった。そうそう、七つ星はディーゼル機関車なのである。

ベッドの方向は枕木方向ではなく進行方向になっている。新幹線同様のフルアクティブ
制御 の制振装置を組み込んではあるものの、線路の継ぎ目がわからないとまではゆかない。   
停車後に動き出す時には、列車の中にいることを思い起こさせる。目が覚め車窓
に目をやると所々の人家に明かりが見え、そこにななつ星を見ようとする人の
姿がチラホラ見える。真夜中というのに。

  


Posted by Qさん 大魔人 at 22:29Comments(0)