2012年06月23日
掛川建築文化研究会の建築探訪の旅(その1)
久しぶりに建築を見ることを主体にした旅に出た。かつては建 築のパートナーの
久保さんと熊本アートポリスはじめ建築を巡る旅をしていた。最近は「食」「地
域プロデュース」をもっぱら旅のテーマとし、先方にお相手してくださ る方がいて、
そこの地域文化・人情に溺れる旅の過ごし方をしている。
今回は建築の仲間である「掛川建築文化研究会」の面々と車に 乗り合わせ、神
奈川・東京に向け雨の中を旅に出た。
「誰だ、雨男は!」恨めしく仰いだ天は分厚い雲に覆われ、今 日一日分は十分に雨
を降らす水を蓄えているようだった。掛川ICから東名高速道 路に入った。新東名
ができてから4割 ほど交通量が減り、水しぶきを上げながらも快調に車は走って行
った。日本平のSAで早くも休憩、「え!もう休むの?それよ り早く目指す建築に
会いに行きませんか!」その後も休憩頻度が多い、どうもトイ レに用事があるので
はなく、煙に餓えた人たちが補充を必要としていることがわ かった。何しろどこで
もいつでも喫えるという環境は失われているから、無理からぬ 現象か。
一向に止む気配のない雨の中、厚木ICから一般道に入り最初 の目的先である
神奈川工科大学(旧幾徳高専)に向かった。
車を停め、降りしきる雨のキャンパスを歩き進むと突然目の前 にこれまで見たこと
もない軽やかな空気さなぎのようなガラスのボックスが現れ た。軒も樋も持たない
そのボックスは大量の雨を片方に流し、透明なガラスの壁面を 滝のように流れ落と
している。裏口にあたる扉上には庇がなく、流れ落ちる雨に入場を阻まれるほどだ。
(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at
22:22
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