2011年11月14日
アメリカポートランドの旅(その19)
車優先から人優先を掲げ、マウントフッド高速道路建設反対運動から
LRT(light rail transit路面電車)の導入。
川沿いの高速道路を除去してウォーターフロントパークに、
そして高層パーキングを広場にした。
その結果、スプロール現象、交通渋滞、大気汚染のない、自然環境豊かな地域が現れ
「住」「職」「遊」「商」が共存する素敵なコンパクトシティに再生された。
LRTをつくるとバスの乗客を奪うからと地元のバス会社が反対する傾向があるが、
ポートランドではLRT乗客数の増加に合わせてバス乗客も伸びている。
自動車から公共交通へとの流れが起きたことによると考えられる。
BID(Business Improvement District)という特定の街区に不動産を有する
オーナーに対し、固定資産税に一定額を上乗せし、その費用で街区の管理をする、
云わばマンションの共益費にあたるものがあり、メンテナンス状況が極めて良好だ。
「古い建物のない街は、思い出を持たない人間と同じ。思い出のない人間なんて
つまらない」と日系2世のビル・ナイトーが解体されそうな古い建物を買収し保
全活用したことの影響か、街中には「時を味方」につけた建物が多い。
ビル・ナイトーに敬意を表しストリート名に氏の名前が当てられている。(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at
21:50
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