2011年09月01日
アメリカポートランドの旅(その12)

しかし、ポー トランド市も、1960年代までは、米国の他の都市同様、
モータリゼーションの進展に合わせて郊外の開発が進められたことで、
都心部から郊外に人口が流出、空き店舗が増え、歴史的建造物が次々に
壊され、空き地や駐車場に変わるといった都心部の空洞化・荒廃と都市
のスプロール化が進んでいた。
至る所に駐車場となったが空き地があり、そこは車で埋め尽くされている
という殺伐とした状況にあった。ちなみにモーター都市のデトロイトは
1950年185万人いた人口が91万人まで減少している。
1970年代に入ってこのような状況を変えようと、1972年にはダウンタウン
再生のための計画が作成された。LRTは1986年に開業している。
1990年代まで売春婦や麻薬の密売人が跋扈する危険な倉庫街と荒地が広がる
都心のパール地区にLRTを通すこととなり、その整備に合せて、沿線の
再開発を戦略的に進めてきた。その結果、今では、歴史を積み重ねたレンガ
造りの倉庫を生かしたおしゃれなギャラリーやレストランが立ち並び、
その上の階には都心居住用の住宅が整備されるなど、ポートランドで
最もハイセンスで活気のあるスポットとして生まれ変わっている。(つづく)
※本ツアーの 企画者そしてツアーガイドをしてくれた
?商い創造研究所の松本大地さんから
氏が出演する「第24回世界建築会議」のオープニングシンポジウムの
ご案内がありました。
テーマは「都市創造〜再生日本のグランドデザイン」
申し込みはhttp://adnet.nikkei.co.jp/
定員300名 入場無料です。目を引く方々の登壇です。
どうぞ、お申込ください。
Posted by Qさん 大魔人 at
06:30
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