2009年02月02日

生活工房「とうがらし」(その3)

「レシピの無い料理教室」を開いている。例えば豆を炊くにしても乾き具合で水、砂糖の量は違う、とてもレシピに表せない。102年の糠床を今も使っている。たかが糠床、されど糠床、手を抜くと味が落ちる。糠床でいわしも炊いている。

そして今、急ぎ老人の料理の知恵を多く聞き出すことをしている。

大分の郷土食にだんご汁がある、ここに大分豊の国の豊かさがある。裏作に小麦を作ることができるからこそ、このだんご汁があるのだ。

素朴という言葉で手抜きの言い訳にして、手づくりという言葉で自分の未熟を隠す、これがとても嫌いだ。備前焼、バカラがわかり、使いこなして美味しいもののある風景を作っていきたいのだ。

 「12年前に由布院の溝口さんが、とうがらしの時代が来るって言った」と紹介してくれた、本当にそうなった。信念を持った人の生き方に人はついてくる。

  


Posted by Qさん 大魔人 at 23:18

2009年02月02日

生活工房「とうがらし」(その3)

「レシピの無い料理教室」を開いている。例えば豆を炊くにしても乾き具合で水、砂糖の量は違う、とてもレシピに表せない。102年の糠床を今も使っている。たかが糠床、されど糠床、手を抜くと味が落ちる。糠床でいわしも炊いている。

そして今、急ぎ老人の料理の知恵を多く聞き出すことをしている。

大分の郷土食にだんご汁がある、ここに大分豊の国の豊かさがある。裏作に小麦を作ることができるからこそ、このだんご汁があるのだ。

素朴という言葉で手抜きの言い訳にして、手づくりという言葉で自分の未熟を隠す、これがとても嫌いだ。備前焼、バカラがわかり、使いこなして美味しいもののある風景を作っていきたいのだ。

 「12年前に由布院の溝口さんが、とうがらしの時代が来るって言った」と紹介してくれた、本当にそうなった。信念を持った人の生き方に人はついてくる。

  


Posted by Qさん 大魔人 at 23:18

2009年02月02日

生活工房「とうがらし」(その2)

その後に「地産地消」、スローフードなる言葉が世に現れ、今や、佐佑子さんはNHKの「人間力」という番組で紹介されるまでになり、すっかり売れっ子になっていた。まさに「振り返れば未来」を具体化した生き方だ。

今年1月19日、彼女は「ゆふいん盆地 風の食卓」〜ゆふいんで食す大分の味〜で演台に立っていた。

***「日常食を非日常で食べたらどうだろうか」が「とうがらし」の発想の原点。「唐辛子の育つ家は栄える」が名前の由来だ。緑の葉は佃煮や味噌漬けに、青い実は柚子胡椒に、熟れた赤い実は冬の白菜漬け、春の高菜漬け、夏の糠床に利用する。つまり唐辛子を育てることは一年間の台所段取りし、家事を大切にする意味がある。


  


Posted by Qさん 大魔人 at 23:16

2009年02月02日

生活工房「とうがらし」(その2)

その後に「地産地消」、スローフードなる言葉が世に現れ、今や、佐佑子さんはNHKの「人間力」という番組で紹介されるまでになり、すっかり売れっ子になっていた。まさに「振り返れば未来」を具体化した生き方だ。

今年1月19日、彼女は「ゆふいん盆地 風の食卓」〜ゆふいんで食す大分の味〜で演台に立っていた。

***「日常食を非日常で食べたらどうだろうか」が「とうがらし」の発想の原点。「唐辛子の育つ家は栄える」が名前の由来だ。緑の葉は佃煮や味噌漬けに、青い実は柚子胡椒に、熟れた赤い実は冬の白菜漬け、春の高菜漬け、夏の糠床に利用する。つまり唐辛子を育てることは一年間の台所段取りし、家事を大切にする意味がある。


  


Posted by Qさん 大魔人 at 23:16

2009年02月02日

生活工房「とうがらし」(その1)

生活工房「とうがらし」を主宰する金丸佐佑子さんとの出会いは12年前にさかのぼる。表題の「とうがらし」のお披露目パーティーの時だ。場所は大分県宇佐市の広がる田んぼの中。シルバーメタリックの屋根に木の壁の家がぽつんと建っている。

何だここは?住宅、レストラン?いいや、これは金丸さんの道楽ハウス、食工房だ。アイランドキッチン、釜戸、半地下貯蔵庫、食卓がある。

金丸さん曰く「うまく表現できないけど、日常食を作って、食べて、記録して、時に今風の料理に作り替えたりもする。そんなことを皆で実践する台所の家」

雨降りしきるその日、「とうがらし」は多くの人に埋め尽くされていた。そこに現れるは自らを「味覚人飛行物体」と称する東京農大の売れっ子教授の小泉武夫氏だった。数百人を集める講演会の場ならありえることが、一個人の道楽ハウスにお目見えとは驚いた。その時の講演は「竹を廻る食」のお話、2時間を超す熱の入った語りに圧倒された。講演会の後に待ち受けていた料理は、日常の料理、郷土料理であったり、名もない料理だったが、やぼったくない。手間を掛けた丁寧な心の入った料理だった。


  


Posted by Qさん 大魔人 at 23:15

2009年02月02日

生活工房「とうがらし」(その1)

生活工房「とうがらし」を主宰する金丸佐佑子さんとの出会いは12年前にさかのぼる。表題の「とうがらし」のお披露目パーティーの時だ。場所は大分県宇佐市の広がる田んぼの中。シルバーメタリックの屋根に木の壁の家がぽつんと建っている。

何だここは?住宅、レストラン?いいや、これは金丸さんの道楽ハウス、食工房だ。アイランドキッチン、釜戸、半地下貯蔵庫、食卓がある。

金丸さん曰く「うまく表現できないけど、日常食を作って、食べて、記録して、時に今風の料理に作り替えたりもする。そんなことを皆で実践する台所の家」

雨降りしきるその日、「とうがらし」は多くの人に埋め尽くされていた。そこに現れるは自らを「味覚人飛行物体」と称する東京農大の売れっ子教授の小泉武夫氏だった。数百人を集める講演会の場ならありえることが、一個人の道楽ハウスにお目見えとは驚いた。その時の講演は「竹を廻る食」のお話、2時間を超す熱の入った語りに圧倒された。講演会の後に待ち受けていた料理は、日常の料理、郷土料理であったり、名もない料理だったが、やぼったくない。手間を掛けた丁寧な心の入った料理だった。


  


Posted by Qさん 大魔人 at 23:15