2009年02月02日

生活工房「とうがらし」(その1)

生活工房「とうがらし」を主宰する金丸佐佑子さんとの出会いは12年前にさかのぼる。表題の「とうがらし」のお披露目パーティーの時だ。場所は大分県宇佐市の広がる田んぼの中。シルバーメタリックの屋根に木の壁の家がぽつんと建っている。

何だここは?住宅、レストラン?いいや、これは金丸さんの道楽ハウス、食工房だ。アイランドキッチン、釜戸、半地下貯蔵庫、食卓がある。

金丸さん曰く「うまく表現できないけど、日常食を作って、食べて、記録して、時に今風の料理に作り替えたりもする。そんなことを皆で実践する台所の家」

雨降りしきるその日、「とうがらし」は多くの人に埋め尽くされていた。そこに現れるは自らを「味覚人飛行物体」と称する東京農大の売れっ子教授の小泉武夫氏だった。数百人を集める講演会の場ならありえることが、一個人の道楽ハウスにお目見えとは驚いた。その時の講演は「竹を廻る食」のお話、2時間を超す熱の入った語りに圧倒された。講演会の後に待ち受けていた料理は、日常の料理、郷土料理であったり、名もない料理だったが、やぼったくない。手間を掛けた丁寧な心の入った料理だった。





Posted by Qさん 大魔人 at 23:15

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生活工房「とうがらし」(その1)