2006年02月17日

宮崎県椎葉村のどんこ

「これより、このやぼに火を入れ申す。ヘビ、ワクド(蛙)、
虫けらども早々に立ち退きたまえ。どうぞ火の余らぬよう、
また焼け残りのないよう、お守りやってたもり申せ」

これを宮崎県椎葉村では、焼畑農業で山に火を入れる前に唱える。



浜松市佐久間町にある民族博物館には***

「山を焼くぞう、飛ぶものは飛んでいけ、這うものは這っていけ、生命あるものは逃げて行け」と叫びながら火を入れした。
焼畑は、山の雑木を払い乾燥させ、火をつけたところに施肥や起耕もなく、粟、ひえ、そば、大豆が収穫できる。4年くらい使い、20年近く放置して緑が復元するのを待つ。自然と共存する焼畑農法ゆえ、山の神を崇めるとともに生き物を尊重した。***

と焼畑資料の展示に書かれている。



佐久間で焼畑を見ることはないが、椎葉村では一部に見られ、学校教育にも取り入れ残そうとしている。
以前から親しくさせてもらっている、その椎葉村の元助役の黒木勝実さんから素晴らしいものが届いた。

donko

***山河はや 冬かがやきて位につけり 

ご無沙汰しております。南国宮崎とはいえ、厳しい寒気の中で春の訪れを首を長くして待っている椎葉です。
しかし、この寒さは悪いことばかりではありません。耐えて耐えて実に見事なものを育んでいました。標高800mの寒さの中で1ヶ月近く閉じ込められて育ったこの椎茸がそうです。

“どんこ”と呼んでいます。何年ぶりかで漸く採れたものです。日頃何かとお世話になっている方々に、少しだけですが山の幸を味わっていただきたいとお送りいたしました次第です。

ご賞味ください。 稗つきの里 しいば 黒木勝実***



その肉厚に驚いた。本来なら炭をおこして笠を逆さに焼く、ひだに水滴が付き、ちろちろと湯気が上がったところで醤油を注す、これで良し。決してひっくり返してはいけない。

これが由布院で教わった椎茸の焼き方だ。今回はガスコンロの遠火でやったが今ひとつよろしくない、やっぱり炭火に限る。

バターいためもいける。でも結局一番美味かったのは今晩いただいたてんぷらだった。横には我が家で採れたふきのとうも添えられていた。早春の豊饒に感謝である。



このかわいらしいどんこ欲しい方ご一報ください。先方に注文をおつなぎします。2月までの限定、それ以降は笠が開いてしまうとのことです。


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Posted by Qさん 大魔人 at 06:12│Comments(0)お知らせ・イベント
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