2015年12月22日

ななつ星同窓会(その5)



会 場にはデザイナーの水戸岡さん、雅叙園の田島さん、そして由布院玉の湯の
桑野和泉さんも見えていて、さらに嬉しくなった。

ひ としきり、料理も出揃い、デザートになると唐池会長、水戸岡さん、そして
JALの国際便アテンドだったクルーの小川聡子さんが壇上に上がり対談となった。

会 長が実に面白い話をななつ星開発時のお話をしてくれた。社長になったとき
に長年暖めてきた豪華寝台列車を実現しようと、
社内で話したところ、返ってきた答えは「やれないことはないけど、やりたくな
いだった。」「ならできるんじゃないか!」
デザインを水戸岡さんに託したところ、出てきた絵は何やら近未来的なデザイン
だった。ちょっと違うんじゃないの?
水戸岡さんが相当に悶えたことと容易に想像がつく。

水 戸岡さん曰く「ななつ星は二度とつくれない奇跡の列車です。デザイナーも
設計者も工場で作業した人も、調度品をつくった職人も、参加した全員が全力投球できた仕事。
結果として極めて精巧な箱、つまり舞台を作り上げられたと思います。その舞台の上で、
今、クルー達が情熱を持ってサービスをし、料理人達が最高の仕事をしている。
ですから、乗客の皆さんは、かつてない体験をされている。
乗っていただいた方には、きっと伝わると思うのです。これは尋常じゃないと。
人の手、人の技、人の想い、あるいは志が、端から端まで感じられるかつてない
列車であるということが、端から端まで感じられる、かつてない列車であることが、、。
これがななつ星in九州が夢の列車と言われるゆえんでしょう。
そして、このななつ星はリーダーのロマンと勇気と誇りがあって誕生したものなんです。」


次 に唐池さんは元JALアテンダントの小川さんに向かって言った。「JALの 慇懃
無礼なサービスは嫌だ。」
小川さん曰く「お客様に選んでいただくサービスを提供しています。」
ご主人を亡くされて乗られた方から届いた手紙のことを披露された。
そこには「クルーの方が主人を偲ばせるようにテーブルに2つのティーカップと
帽子をさりげなく置いてくれたことへの驚きと感謝」が書かれていた。

サー ビスではないおもてなしの真髄がななつ星には流れている。唐池さん曰
く、「クルーになると5.6キロは痩せる、何しろ二時間ほどぐらいしか寝ていないんだから」と。

最 後に流されるななつ星の映像に目頭が熱くなっていく。酔いも手伝って
「ファーストゲストの皆で同窓会をやろう、
博多駅にあるななつ星のラウンジに集合して、ゆふいんの森号に乗って由布院玉
の湯に泊まろう、そして亀の井別荘の天井桟敷でお茶をして ね。」
ここまで言ったら、隣の唐池会長から「私も一緒に」。
「大歓迎です。」5月の連休明けの金土曜日で企画することを約束した。

「新 たな人生にめぐり逢う、 旅」は まだまだ続く。(おしまい)


これにて今年の旅他のお話は締めさせていただきます。お付き合い深く感謝申し
上げます。
皆様、良い年をお迎えください。
来年もどうぞ、お付き合いくださいませ。




Posted by Qさん 大魔人 at 21:45│Comments(2)
この記事へのコメント
初めまして

私も、ななつ星同窓会に出席しまして隣の3番テーブルにいた者です。

400名越えの出席でしたので、きっと何方か感想を述べていらっしゃる方がいるのではと思い、探して此方のホームページにたどりつきました。

実は、私が、亡き夫の事で、おもてなしを受け、礼状を出した手紙の主です。
2年も前の手紙です。
まさかあの席で、読まれるとは、全然思っておりませんでしたので、吃驚するとともに、恥ずかしい思いと、光栄に思う気持ちが入り交じり下を向いていました。
 
クロアチアも訪れたことが有りますので、他のブログも読ませていただきました。
                   有難うございました。 
Posted by 豊田葉子 at 2015年12月27日 15:18
豊田様
コメントありがとうございました。
あのお手紙は感動的でした。
ななつ星に乗った時のことも2013年10月頃のブログに書いてありますので、よろしければご覧くださいませ。
Posted by Qさん 大魔人Qさん 大魔人 at 2016年01月03日 22:53
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ななつ星同窓会(その5)
    コメント(2)