2018年02月16日
小山町子育て支援センター「金太郎ひろば」のお話






昨日インフルエンザB型の診断を受け、自宅謹慎中です。
微熱と口の中が不味いこと、鼻水が出ることが今の症状です。
単身でいるので、知合い達が食料や飲み物、果物、マスクを届けてくださり
自宅謹慎も悪くは無いなと思いつつ、今年度手がけた建築のことを書いています。
小山町は毎年200人程人口が減り1.9万人を割っている。隣には8.8万人の御殿場市があり利便性の高いこともあって、流出しやすい状況にある。
生まれてくる子が少なくて、それも子育て環境が悪いからと、またまた出ていってしまう。企業、リゾート、ホテル立地が目白押しではあるが、住むのは別と言われたは悲しい。
そこで、かねてから課題となっていた乳幼児とママが寄り合う子育て支援センターのことだ。今は文化会館の二部屋を間借りしていることもあって毎日は開いていない。
専用施設ではないから使い勝手もよろしくない。
このところのふるさと納税の快進撃で懐具合もよろしくなってきたこと、そして何より地方創生で国の半額補助が得られることになり、
この機を逃してはと今年度予算に急遽入れ込んだ。
昨年4月には設計施工のプロポーザルを予算8千万円平屋建て延床260㎡程度、配置、平面は別添の計画図を参照のこととし公表した。
臼幸産業が施工、設計は久保剛司さんに決定した。
実施設計は済んでいないから、これからの調整が一苦労だ。要求水準という仕様を細かく書き込んだプロポーザルならよろしいのだが、
想定外の現場の声に難儀する。
今回は冷房の注文に手を焼いた。天井扇があるからいいじゃないか、小山の夏はそれほど暑くないし、は小生の考え。でもここは譲った。
工事金額は決まっているから中で捻出しなくてはならない。
床暖房を少しまばらにして、設備業者の言う必要エアコンの量を半分にして設けることにした。そもそも設備屋は安全を見過ぎている。
小山フィルムファクトリーの冷房も半分にしたが、苦情は無かった。
何とか夏前に着手し、このほど完成した。4分の1の円形プラン、トップライト、中に仕込んだランプで夜は外を照す常夜灯の役割を持つ。
カフェスペースも設け、ママたちのコミュニケーションの場とした。授乳室、相談室も用意されている。外遊びができるように深くて天窓がついた大軒を設けた。
アールの軒先につけた樋を見ると施工の大変さが見てとれる。内部も壁と天井のアールに苦労がある。
軒下には水遊び場、床はゴムチップで子供たちのはしゃぐ姿が目に浮かぶ。軒下の柱の色を変えたのが効いている。
楽しい雰囲気を出している。
ママさんたちに、「この子育て支援センター「金太郎ひろば」があるから、小山町で楽しく子育てができた」と言われれば、施設の計画をした者とすれば本望だ。
Posted by Qさん 大魔人 at
12:06
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