2017年10月15日

岸和田への旅(その5)



そして、だんじり本体の彫刻が見ものだ。
祭りに出ているだんじりの彫刻を近くでじっくり見ることはできないので、
それは「岸和田だんじり会館」で目にすることができる。

藤井町のだんじりは正面が「桶狭間の合戦」左側が「長篠の合戦」そして後ろには「本能寺の変」と、
彫刻の図柄を信長公記で統一している。彫り物師・黒田一門の淡路の名工、松田正幸の力作と説明がある。
各町全て彫り物の謂れがしっかりしている。だんじりの大きさはさほどではないが、彫り物の格は相当なものだ。
億をくだらない費用がかかるのもうなずける。

岸和田祭礼には三原則がある。「自主運営、自主規制、自主警備」がそれだ。継承の力となり、
世代を超え地域で支え合うまちづくりが岸和田では続くだろう。300有余年、どんなにか困難な時代背景があったかとは思う。
でも脈々と引き継がれてきた。昔とは比べ物にならないほど面白いことがたくさんある時代にあって、
人口20万人の街に観客50万人を集める。
市民の岸和田市に住むことへの満足度はとても高いと聞く。
だんじり祭りの果たす役割はとてつもなく大きいことを感じずにはいられなかった。
次回は岸和田のだんじりを心行くまで堪能したい。(おしまい)

  


Posted by Qさん 大魔人 at 22:23Comments(0)