2012年11月10日
寸又峡温泉開湯50周年記念フォーラム若者が地域を変える17

昨年10月、「株式会 社machimori(マチモリ)」を設立した。これには2つの柱がある。
1つは空き店舗や空き家を活用して、個人事業者のテナントやNPOなどの団体を育
成・誘致すること。
金銭的な負担やリスクをなるべく減らしながら、地域の人たちにチャレンジの場
を提供することを目的にしている。
もう1つが、住まいと しての活用だ。長年放置された空き家も、求める人にき
ちんと繋ぎ、提供することで価値のあるものすることが目的だ。
まずは我々が、証券会社が撤退した空き店舗を借り喫茶店「CAFE
RoCA」を7月 に開店する。
後に続く人たちのモデルになると同時に、そういう人たちが集えるコミュニティ
を作る目的でもある。
自分たちもチャレンジャーの一員として、リスクを取った事業運営をしていくつもりだ。
まちづくりをするにあたり、協賛金や広告収入などではなく、まちの人たちに
も利益を得てもらったうえで、
こちらもお金をいただく。そしてそれを空き店舗の再生事業に投資する。そのよ
うに利益が地域を循環する仕組みを作れば、
その分地域の魅力も増していくと考えている。
私たちがこれまでに手掛けてきたプロジェクトは、収益を生むものではなかっ
た。しかし、現在の取り組みを継続、発展させるため、
今後新たな事業を展開するためにも、行政などからの補助金に頼らない、自立的
な地域づくりのビジネスモデルを構築したいと考え、
machimori事業にかけている。私がイメージする熱海の将来とは、本来あるべき
「リゾート」としての姿。
リゾートの語源はフランス語の「resortir=再び行く場所」である。小さな街だ
けれどもたくさんの人が訪れ、
地元の人たちがやっている個性的な店がたくさん並んでおり、人々は地のものを
食べている。心と体の健康、人々の繋がり、
豊かな自然、そういうものが守られる「都市住民にとっての第3の居場所」とし
ての地域を目指している。そのために必要なことは、
まちの資源を磨きあげ、地域事業の成功事例をつくり、人財を育てること。
また、「リゾート」を成り立たせるライフスタイルの提案や社会変革も必要で
が、それは簡単なことではない。
しかし私は、熱海であればその先駆けになれると思っている。熱海をモデルに、
豊かな暮らしを社会に広く発信していきたい。
この街に憧れる人たちが世界中からたくさん訪れる、熱海をそんな街にしていき
たいと思っている。(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at 00:05│Comments(0)