2012年10月25日
寸又峡温泉開湯50周年記念フォーラム若者が地域を変える15

7 人の若者の6番目の登壇はNPO法人atamista(アタミスタ)の市来広一郎さんだ。
熱海生まれの市来が都立大大学院物理学科修士課程を終了後、同級生を熱海
に案内した時、シャッターのしまっている商店街を見た彼らは一言「まるで廃墟だね」、
この言葉が市来を今の活動に走らせた原点だ。
経営コンサルタントに務め、大企業相手に会議の仕方、オフィスのレイアウト、
生産性向上や組織文化の改善を提案してきた。
仕事にやりがいはあったが、「自分にしかできない仕事が他にある」と、
在職中に大前研一氏が創立した「一新塾」に入塾。この塾は地域活動家や議
員、NPOなどの起業家を多数輩出している政策学校だ。
ここで学んだことが熱海に戻ってきてまちづくりを始める時に貴重な経験となっ
て生きた。
熱海は衰退しているからじゃあ、以前みたいにたくさんの観 光客を呼ばなく
てはとは思わ ない。
衰退していく部分があってもかまわないと思っている。過去の延長で熱海を再生
するのではなく、新しい熱海へと再生していくことこそが必要だと思っている。
高度経済成長期、熱海は団体客によって年間600万人の宿泊客があっ たが、今
は300万人。
過去にすがることはできない。求められるものが変わってきているからだ。
新たな熱海の魅力を打ち出し、広げていきたい。そして、100年後も豊かな暮ら
しがで きる熱海をつくりたい。
そんな思いをもって、まちづくりに取り組んでいる。(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at 23:05│Comments(0)