2012年07月15日

寸又峡温泉開湯50周年記念フォーラム「若者が地域を変える」3












「直接的な誘客はできないけど、何かしらインパクトのあるフォーラムで地 元
の 人のハートに火をつける」という仕掛けとして、
この「日本上流文化圏会議」をこの地で開催することを提案した。


 テーマは「1000年 の学校in南アルプス」だった。このテーマが難産だった。
時は1999年、世はミレニアムブームに沸いていた。
当時NHKの「ようこそ先輩」が放映されていて、著名人が母校の小学校に出向
き授業を受け持つという場組が受けていた。

早大の後 藤春 彦教授が翠紅苑の露天風呂で閃いた「Qさん、1000年の学校って
いう のはどうだ ろう?先人たちの暮らしに学ぶ、
それを仙人として千年にひっかけて」「いいじゃないですか、それ」今も使われ
ている「千年の学校」が産声を上げた瞬間だった。


 かつての本川根の暮らしに欠かせない、水、薪、住、茶、食などの伝統的な技
をもつ達人を講師役(仙人)として、こどもたちや
町民、参加者とともに、体験学習をするものだった。下河辺淳、内山節、椎葉村
の椎葉クニ子らを筆頭に宮崎、宮城、群馬、静岡など
から農林業者、建築家、地域計画家、行政マンにより、地域に生きる哲学と実
践、厳しい風土が生む力と技をめぐって、
2つのセッションが2日間にわたって開かれた。1000年の伝統を未来の1000年 に
引き継いでいこうというこの会議の趣旨は
全国からの参加者の共感を得ることになった。


こ の会議の理念を受け継ぎ、本川根町域全体を広大なキャンパスに見立て、体
験的学習を通じて人づくりを、そこから魅力づくりへ、
そして活力づくりへとつながっていくことをねらって今のスタイル「千年の学
校」ができている。今年度は「ふ るさとの山の暮らしコース」
「田舎のものづくりコース」「未来につなげる文化コース」が用意されていてな
かなか楽しい。

こ のことが、観光客を増加させることにつながってはいないが、この地に愛着
を持つ人の増加、住民のまちづくりマインドの向上
には確実につながっていると思う。(つづく)









Posted by Qさん 大魔人 at 06:54│Comments(0)
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寸又峡温泉開湯50周年記念フォーラム「若者が地域を変える」3
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