2011年08月26日

アメリカポートランドの旅(その10)





設計はZGF 設計事務所で、渡辺義之氏が玄関周りのデザインを担当。
確かに和の雰囲気を感じる。
氏は日本で金融関係にお勤めの後、アメリカにわたり建築を学びZGFで働いている。


氏曰く、 「ポートランドのような住・職・学が一体となった都市部において、
建築家の真の役割とは、単に奇抜で目に付くビル・デザインをする事ではない。
セキュリティーを考慮しつつ道に対していかに開き、温かさとリズムあるビル・
デザインを提案し、同時に楽しく美しい道空間をつくる事に尽きる。
TWELVE WESTでは、木、石、ステンレスを玄関周りに使って温かくも新しいデザ
インとした。今、玄関周りに人が絶えない事から、その試みは成功しているとわかる」。

小生は学生のときに、「上下に開口のある壁内中空層中の気流に ついて 
気流速及び温度分布の計算について」を修士論文にした。
外壁内部の中空層内の空気が浮力による換気が生じることで日射熱が建物内部
に流入することを防ぐことを実験値をもとに数値解析した研究だった。
ネットでhttp://ci.nii.ac.jp/naid/110007567664で 検索してくだされば
当時の手書きの論文の概要が出てくる。

 何を言いたいかって?ガラスばかりじゃなくて壁も複層にして夏場は壁体内を
換気、冬場は閉じれば高断熱となる。結果、重装備な環境配慮のビルになるということ。
建設費も重くなるけどね、、、。(つづく)

※渡辺義之氏は手前左から3番目





Posted by Qさん 大魔人 at 23:49│Comments(0)
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