2008年09月11日

越後妻有への旅(完)

午後に「光の館」という、キョロロ以上に驚いた建築を案内してもらった。
もらったパンフには、「光の館は宿泊施設であると同時に美術作品であるために、
他の宿泊施設にはない利用条件を付させていただいております。」
その利用条件の一つに「雨天の場合、Outside Inの屋根は開放できません。」うーん??? 

さらにこの建物は光のアーティスト、ジェームズ・タレルの作品で、この作品そのものに宿泊する、 瞑想のためのゲストハウスだというのだ。 中はしっかりとした和風の意匠だ。ちょいと違うのは屋根がスライドして開くこと。 畳の上に大の字になって寝転ぶと、天井に枠取られた開口部から天空の光が差し込み、 雲の動きに自分の体が浮遊していく錯覚を覚える。泊まれば朝の陽、夕の陽に、 空の色は随分違うことに気づかされることだろう。下層の和室の窓からの光の差し方、壁、そして天井の照らされ方、いずれも緻密に計算されている。ちなみに一棟貸しで2万円+3千円/人である。十日町市にあるこの建物で一度瞑想の時を過ごしてみたいものだ。「大地の芸術祭」は地域世代を超えた協働を呼び、地域にある資源に光を当て、そこに生まれたデザインは、人に新たな暮らしを提案してくれている。まいった、実に素晴らしいものに出会わせてくれてありがとう。 Jネット47新潟大会を企画し案内してくれた新潟県庁の山田さんはじめ皆様に大いに感謝します。(おしまい)※写真は「光の館」の屋根が開いていくところを
和室に仰向けになり眺めるJネット47のメンバー 追伸:9月11日(木)より、西日本新聞(本社福岡市)の朝刊「聞き書きシリーズ」に溝口薫平(由布院玉の湯会長)が100回にわたる連載が始まりました。小生も登場するようですので、九州の皆様ご覧くださいませ。



Posted by Qさん 大魔人 at 22:41

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越後妻有への旅(完)