2008年11月30日
西日本連載(虫庭の宿第59,60回)
「家は引っ込めて建つべし」の木下知事の言葉いいですね。
家と道路間に駐車場をつくってしまう、道路から玄関のアプローチに洗濯物が干されている、
玄関入ると靴だらけ、自転車さえ置いてあるなんて全くイケテません。
家の間取りに気を遣う方が多いかと思いますが、人目に晒され部分に気を遣うのが家の建て方と言うものです。
服に気を遣う方は多いのに、家の外観及びまわりに気を遣う方が少ないのに驚いてしまいます。
20代後半から30代前半まで住宅の設計相談を受け、実際に基本設計、実施設計そして現場監理をしたことがあります。
一番気を遣うことは、道路から玄関までのアプローチそして玄関に入ったときの見せ方です。
その次は水周りです。台所、洗面、風呂、洗濯から物干し、洗濯物を入れて収納するまでです。
ちなみに我家は中庭のある数寄屋づくりです。27歳の時の自信作です。
今なら外も含めて一体的なオモロイ設計にしたでしょうね。当時はいかにプロポーションのいい家、効率的な動線、
通風・日照のいい家にしようと考えていました。夢あるライフスタイルの実現なんていう考えはありませんでした。
湯布院での宿屋の建替えに3件にアドバイス、図面チェックしたことがあります。
間違っても駐車している車が、道路から見えるようなことはしません。
中谷健太郎さんの亀の井別荘「湯の岳庵」の建替え図面も見ましたが、言うことなし。
断熱材の入れ方のみアドバイスしただけでした。
薫平さんの「玉の湯」には脱帽
人を癒す建物、庭のつくり方に、ただただ感心しました。
研ぎ澄まされた数奇屋こその考えは、なくなりました。
その後の「山荘無量塔」では「数百年の歴史的価値を備えた木の骨格の中で遊ばせてもらっているだけ」
とのオーナー藤林さんの言葉に返す言葉はありませんでした。
溝口久
寸又峡まちづくり会議実行委員相談役 浜名湖えんため顧問 一級建築士
大魔人の旅他http://daimajin.eshizuoka.jp/
〒430-0928浜松市中区板屋町596-408 q-mizo@tranzas.ne.jp
勤務:静岡県観光局観光振興室 静岡県の観光:http://hellonavi.jp/
富士山静岡空港開港:平成21年http://www.pref.shizuoka.jp/kuukou/contents/
はばたく静岡国文祭平成21年10/24〜11/8開催http://www.pref.shizuoka.jp/kokubunsai/index.html
Posted by Qさん 大魔人 at 22:53