2008年08月20日

日帰り富士登山(その2)


今回の富士登山シリーズはこれまでになく返事が多い。

途中で断念したとのメッセージがある。

確かに職場の同僚には雨、雷、ひょう、ご来光

全てを体験してきた言う人もいた。それだけ

天候はめまぐるしく変わる。そこを果たして

無事登頂したのかと尋ねてくる。

そこで続きをメールします。





陽は強かったが、暑かったので、半袖、首にタオルを巻くこともせず、

靴は以前職場で作業用に支給された靴で、装備は褒められたものではなかった。

これが後で、そして3日間に亘って体を大いに苦しませることなろうとは予想していなかった。

隣を見るとアベックが、女性は何とサンダル履き!おいおい大丈夫かい。

それでも7合目までは一緒だったので驚きだ。途中彼女は裸足で歩いていた。

登りはまだいいけど、帰り道は砂走りと言って火山礫が積もったところを

滑り降りてくるから裸足ではとても無理だ。現に私の高級作業靴のゴム底は下山時にはがれてしまった。



新五合目からミヤマハンノキの林を歩く。時折、鶯の声も聞こえてくる。

二つ目の鳥居を過ぎると気の背丈が低くなり、ようやく新六合目(標高2400m)。

一息つき、本六合目を目指す。まだまだ快調。

年配の方の登山者も結構多く、杖を両腕に持ち、力を振り絞って登っている人もいる。


登山道が堆積した火山礫に変わってくると、踏みしめる足がずれ下がる。

これが実に体力を消耗する。そのうち空気が薄くなってきていることに気づき、

10mも歩けば息も絶え絶え、しばらく休み、息を整える。ゆっくり登り続ければいいと思うが、

それができないのだ。コツは人が歩いた多少締め固められた足跡を辿って登る。

ずり下がる量が少ない。そこを10m程一気に歩くのだ。そして休む。

この繰り返しが中々調子いい。でも歩いているうちに顔が蒼ざめてきている感あり。

いよいよ高山病かな。横にうずくまっている人を時折見かけるようなった。



やっとの思いで山小屋にたどり着く。まだ七合目かぁ リックの水が底を付いた。

たまらなくコーラが飲みたくなった。ここ何年も飲んだことがなかったが、

炭酸でスッキとしたかった。ワンコインと引き換えだ。100円じゃない500円である。

(つづく)



※写真は疲労困憊の同僚








Posted by Qさん 大魔人 at 23:11

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日帰り富士登山(その2)