2009年05月17日
御殿場高原富士山交流センターを立ち上げるお話


市長が変わって選挙公約にしていた「STOP!箱物」の対象になった
富士山交流施設(ビジターセンター)の施設のありようを地元のことと
検討するワークショップの進行を任されたからです。
「箱物=ワル」のようなレッテルを貼られ地元財産区に動揺が走りました。
この施設は防衛庁16.5億円 財産区6.5億円 市3億円を財源にして
整備されることになっています。市よりも国・地元が8割以上を負担し
動き出している事業にストップかれられてはたまりません。
幸い事情がわかった市長は事業ストップを撤回しました。
これを機に、地元はより真剣に考えなければなりません。
「それみた事か」と言われるのはかないませんからね。
私だけでは、力不足かなと思っていたことと、せっかく御殿場を楽しむことができるからと
?商い創造研究所の松本大地さんを誘った。経産省から商店街の活性化、農水省からは ブランドづくりのアドバイザーになっていて、日経MJでは「湧き出す地域パワー」を連載中の 超売れっ子、多忙にもかかわらず、誘いに乗ってくれた。多謝。 この時は、一緒に御殿場視察のノリで、人前でお話をして欲しいとは依頼していなかった。 ワークショップをどうしようかは、頭の中にデザインしていなかった。 当日は御殿場市地域振興課の杉山、田代両氏に富士山交流施設建設現場他、御殿場にある 羊羹が有名な「とらや工房」、「平和公園」、「秩父宮記念公園」、「御殿場プレミアムアウトレット」を 案内してもらい、御殿場の素晴らしい観光資源に目いっぱい楽しんでいた。 肝心の19時からのワークショップが近づく、さて、どうしようか? 御殿場観光中の松本さんからは、国内外の面白話がぽんぽん出てくる。 「ちょいと話してくれんでしょうか?」 「え、こんな普段着だし、準備もしてないし」 「でもUSBたまたま持っているから、この中の材料で話して
みましょうか」 「ありがたい、是非」 松本さんからは小田原、ポートランド、葉山の戦略的まちづくりのお話が出た。 一貫してあるものは「コンセプト」。そう、全ての事業の理屈付けになる理念だ。 松本さんのお話が終わると、バトンが小生に戻された。 おもむろにホワイトボードを前に出してきた。 市長からは集客力のある施設にとプレッシャーをかけられているとのこと、 そこで、地元の皆さんに言った「富士山交流センターは集客が目的ですか?」 由布院では「最も暮らしやすいところこそ、最も優れた観光地である」 を合言葉に観光まちづくりをやり、「住むことの喜び、来客者に喜び」を 実現するために努力してきた。 この地域の「イケテル暮らしの文化」をこの交流センターで見える、味わえる 体験できる、学べる形にすれば、 結果として集客になる。 間違っても人気のある店にテナントに入ってもらえばいいなんて、 小手先の集客に頼るべからず。地域に徹底的にこだわること に気付いてもらえるようなワークショップを仕掛け
た。 「松本さんとちょっぴり私の話を聴いた上で、気付いたことや 交流センターで実現したい夢など 3つのポイントを書いて欲しい。」 その後は1月生まれの人から順にそのことを1分以内で話してもらった。 その要点をホワイトボードに書くのだ。 コンセプトの大切さを実感してくれたようだった。 最後に言った「遠回りと思うかもしれないが、交流センターではなく、地域に目を向けて 地域の資源を掘り起こし、皆で認め合おう。それを交流センターにどう表していくか、 また、関係付けていくかがポイントと思う。」 もう数回、こうした作業をしたい。 オープンは平成23年5〜7月 静岡県初の本格的「富士山ビジターセンター」 となります。魂の入ったセンターをお見せできることと信じております。 乞うご期待!! ※写真は「とらや工房」、「秩父宮記念公園」(昨年末訪問時) ※明日5月18日(月) 日経MJ(新聞)に小生が出るようです。
Posted by Qさん 大魔人 at 17:14