2009年07月11日
西日本新聞連載(虫庭の宿第93回)
虫庭の宿92回を6月14日に配信して以来一月近くも経ってしまいました。
富士山静岡空港開港、知事選、観光人づくり塾など発信する内容が多く
間が開いてしまいました。
今回も前号に引き続き牛喰い絶叫大会の巻です。
文中にありますように97年「消費税あげる前に政治家はモラルを上げろ」
っての叫び声を聞いていました。
世相を反映しての叫びが聞かれます。
主催者側には大きな試練があったときでした。
沖縄の米軍演習を全国に分散移転する。海兵隊の演習を湯布院、玖珠、九重にまたがる
日出生台演習場もその移転先に上げられた。
「癒しの地 湯布院を米軍の演習地にするわけにはいかない」と行動を起こしていた時、
拙者は湯布院にいた。
牛喰い絶叫大会には、湯布院に駐屯している自衛隊の協力を得てやっている部分がある。
「牛シチュー」をつくってもらうこと、「絶叫の音の大きさを計る測定器」を貸してもらう事が主なことだ。
国の「米軍演習移転施策」に激しい反対活動を繰り広げていた由布院温泉観光協会が主催する
「牛喰い絶叫大会」への協力は無しが、自衛隊の姿勢だった。
これは困った。
800人分の「牛シチュー」をつくる大鍋は町内にない、騒音測定器ももちろんない。
大鍋は探し回ったところ同じ県内の山国町に発見、騒音測定器はかつてほどではない価格まで
下がっていたので購入した。(建築学科で騒音について学び、測定器のこともわかっていたので
購入に躊躇はなかった)
ただ大鍋は浅く直径が大きいいものだったために放熱量のほうが過熱量より大きいのではと
思わせるほど手を焼いた。
翌年からは「GREEN HORIDAY」と銘を鋳込んだりっぱな高性能鍋を買い込み、絶叫大会はじめ
イベントに数多く出場することになった。
また、自衛隊のまちづくりへの協力が得られなくなったことから、以前はやってくれていた
金鱗湖のホテイアオイ除去が放置されあっという間に、金鱗湖全面がホテイアオイに覆われしてしまい
水位が上がり、湖畔の宿は浸水の恐れさえ出てきた。
観光協会、行政、地元が一致団結、3日間ホテイアオイ撲滅大作戦を11月初め寒さが気になりだしたころ
ずぶ濡れになりながらも敢行した。かなり苦労させれたけど、力を寄せることの充実感、達成感はいいですねえ。
Posted by Qさん 大魔人 at 22:02