2019年10月21日
神津島への旅(その1)






小生が定期講読している雑誌にかがり火がある。今から20年近く前、誌面上にウェットスーツにモリを片手に勇ましく
黒光りしている人の姿があった。神津島の前田さんの紹介だった。
当時、村役場の職員であることぐらいしか文章の記憶は無いが、写真の印象は強烈だった。
一度、氏の住む島に行ってみたいと思い続けていた。
伊豆諸島の利島、式根島にご一緒した鈴木厚正さんに神津島に行ってみたいと言っていたところ、
行こうじゃないかと話がまとまり、前田さんに連絡をとった。まだまだ海に入ることが
できるだろうと10月4から6日の二泊三日で行くことにした。竹芝埠頭から3日22時発
のサルビア丸に乗り込んだ。二等客席は空いていた。厚正さんと一杯やりつつ眠りにつく。
伊豆大島、利島、新島、式根島と寄っていくので神津島に着くのは翌朝10時になる。
この日は台風の余波があり通常の着岸する前浜港ではなく、多幸港になった。
30分遅れだが、前田さんは満面の笑みで待っていてくれた。
宿となる民宿勘九郎に荷物を置き、この日は天上山を目指す。標高572mの山にも関わらず
2000~3000m級の植生と稜線を持つ。途中まで車で上り、そこから20分も登れば水平移動で周遊できる。
「ババア池」、「天空の丘」、「不動池」、白い砂地の「裏砂漠」にと、次々と変化のある景色に驚く、
そして何より「黒潮に浮かぶ展望台」と呼ばれるに相応しく、伊豆諸島の島々から富士山まで望むことができる。
(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at 23:31│Comments(0)