2019年01月29日
森村橋復元




平成28年の調査設計から始まった森村橋の復元事業が進んでいる。
明治39年に小山町にある鮎沢川に架けられた当時の姿に戻すものである。
総事業費は4億円を超す。だんだん注目されてきて先日、森村橋を視察に来られ
た方から感想が送られてきた。
特に、以下の事項が印象に残っています。
・森村橋の旧構造は、格点部がピン構造になっていたこと。格点がピン構造のトラ
ス橋は、初めて実物を見ました。
・昭和時代に各部材の補強対策を実施していますが、それが非常に工夫された補強
構造であったこと。
・トラス橋本体の荷重を、仮設トラス部材へ移行した上で、旧部材の切断・撤去を
行うという斬新な施工方法。
・上記施工を可能とする、IHIの繊細かつ緻密な施工計画及び施工管理。
・復旧後は、再度、格点部をピン構造として復原すること。
また、森村橋の現場特有の温かいお話として、下記の事項も印象に残っています。
・橋の袂に住まれている方が、森村橋を愛してやまないこと。
・仮設トラス部材を設計した方の写真を飾っていること。
2月半ばには森村橋は取り外しが完了し、神戸の工場で再生される。
11月には今の位置に架けなおす。オリンピック前には完璧な姿で披露できること
になる。
Posted by Qさん 大魔人 at 22:05│Comments(0)