2018年10月11日
愛媛県庁・高知県梼原町への旅(その3)






翌日は、まずは図書館「雲の上図書館」に向かった。今年できたばかりの話題の作だ。芝生広場を囲むように複合福祉施設、
体育館、こども園があるので、賑わいの空間になっている。小さな町はこのようにまとめてつくることがいいと思う。
我が小山町は残念ながら旧村という意識がまだまだ残っているせいか、分散型になっている。
二棟とも鉄骨作りだが、木を使っての装飾の仕方が天才的、真似できるものではないことを思わせる。図書館の中が魅力的だ。
玄関を入ると柱から枝が伸びている、また梁から枝が降りている、それはまさに森の中にいるような感がある。
交流広場、脇には、な、何とボルタリングウォール、それも結構本格的なもの。中に進むと子供たちの絵本コーナー
2階にはテーマごとに区切られたライブラリー、奥にはコミュニケーションラウンジというウィスキーを片手にゆったりと本を読む、
高級旅館にでもありそうなくつろぎの図書スペースがある。一日中いたい図書館である。
すぐ隣には複合福祉施設「YURURIゆすはら」がある。1階はデイサービス、通所介護、通所型サービス、フィットネス、
交流室が設けられ、2階はケアハウス、3階は生活支援ハウスになっている。デザイン的には図書館と似た外観を有し、
1階の内装材には土佐和紙が使われている。そういえば、新潟県高柳町にある「陽(ひかり)の楽家」が日本酒「久保田」
の和紙ラベルをつくっている小林康生氏の和紙をふんだんに使われていることを想い出す。
「地にあるものを使う」という隈氏のポリシーが見ることができる。
デザイン先行と思われがちだが、中の使い勝手は相当に良さそうだ。家具も十分に吟味されたものとなっている。
案内してくれる館長の表情には建物に対する満足感が見て取れた。(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at 22:46│Comments(0)