2018年06月14日
江之浦測候所を体感する旅(その3)




相当にお金をかけた施設だ。杉本氏が唸らせることを言っている
「想定していなかったアートで得たお金は、アートに還元したいと思ったんですね。
死ぬときにはすべてキャッシュバランスゼロで終わりたい。すべてがアートに始まり、
アートに終わったという形になれば。江戸っ子ですから宵越しの金は持たない、
人生越しの金は持たないというように。そういった基本構想でもって、
みなさんに残しておけるような建物、文化施設をつくっていきたいと思ったんです。ですから、
これは普通の建物ではなくて、誰が見てもアートとしか思えないのです。」
では、測候所の名付けた訳は?に対して、
「悠久の昔、古代人が意識を持ってまずした事は、天空のうちにある自身の場を確認する作業であった。
そしてそれがアートの起源でもあった。
新たなる命が再生される冬至、重要な折り返し点の夏至、
通過点である春分と秋分。天空を測候する事にもう一度立ち戻ってみる、
そこにこそかすかな未来へと通ずる糸口が開いているように私は思う。」と答えている。
まずは、きりっとした一文字の軒線、4面ガラス張り、大矢石の壁が中に見える「待合棟」に通された。
中央に置かれた大テーブルは樹齢を重ねた屋久杉だ。ここで見学での注意事項の説明があった。
印象的だったことに、立入禁止を示すにこぶし大の石にひもを結んだ止め石を置いてあることや、
他にも文字での案内は無いとのこと。アートスケープを邪魔するものは排除している。
(つづく)
Posted by Qさん 大魔人 at 22:49│Comments(0)