2018年02月13日
小山町の新町営住宅




小山町に赴任することが決まったときに県の住宅担当課長が訪ねてきて「小山町で宅地分譲を予定している、
そこに県が進めている家・庭一体の住宅地づくりを導入して欲しい」と言った。
どうも役場の担当者がその気がなく手を子招いている様子だった。
赴任後、早速南藤曲に行ってみると三階建ての町営住宅がポツンと建っていた。
この手の共同住宅を4棟程度建てる計画だったが凍結状況だった。
業を煮やした町長から戸建て分譲地にするようにと指示が出ていた。
担当者は代わり、これまでにない住宅地開発に意欲を持っていた。
早速に家・庭一体の住宅地のイメージ図を元に設計施工で仕事を出すことになった。
結果生まれたのが「クルドサック16」だ。公園の中の住宅が建つイメージ通りの家並みができている。
残るは一棟分の町営住宅用地だ。十年も前に書いたRC造3階建ての設計図は色褪せていた。
「いっそう木造でつくろう。戸数は少し減るけど建設費は確実に安くなる。メゾネットのテラスハウス、
中庭をコミュニケーションを育む場として設ける。ここに住むことが憧れになるレベルのものをね。」
設計施工を請け負った臼幸産業が、デザインと心遣いが随所にみられる素敵な住宅をつくってくれた。
中庭には秦野市から林業を通じた交流の記念として贈られた「友情」の花言葉を持つヤマボウシが植えられた。
おかげで人気はとても高く、募集後すぐに満室、14戸は子育て世帯13、町外からは5世帯が移り住んでくることになった。
嬉しい限りだ。また、次の計画が待っている。町の人口減に歯止めがかかれば本望だ。
Posted by Qさん 大魔人 at 22:16│Comments(0)