2015年06月20日

データの見えざる手(その2)

この本の中で気になったのが「運との出会いを理論化モデル化す る」というこ
とだ。
運をつかむ確率は人との出会いにより高められる。頷かれる方が多いかと思う。
運はどこにあるかわからない。自分にとっても必要なも提供できることも常に変
わっている。
相手もそうだ。たまたま両者が出会い、会話の中で両者の持つ交点が話題になっ
て初めて、運が効力を持つ。
会って話をする人が多くなれば運と出会う確率も高くなるというものだ。
さらに知り合いの知り合いと拡がっていくことだってある。職場の中だって当然
言えることだ。
自分と部下だけでなく、部下同士がネットワーク化ができていれば、リーダーが
直接介入しなくても、
現場で自律的に問題が解決する可能性が向上する。
ワークショップによる新たなネットワークの仕掛けとしてワールドカフェがあげ
られている。
新たな組織を作ったときにその組織融合の目的である製品開発の短期化を実現す
るために行ったことである。
4〜5人のグループごとの テーブルに分け、必要なことや各自ができることにつ
いて対話した。
20分ほどのセッションをメンバーの組合せを変えて3回行っ た。
最初のグループは業務の近い者同士から、徐々に業務の離れた人にして、
視野を広げるようにしていった。
この組織では統合から3カ月の間にこのワールドカフェを4回やることで、自分の
回りの能力や
情報に助けてもらう可能性を大幅に高めることに成功した。

メンバーの9割 の人が「相談しやすくなった、 意見を発言しやすくなった」と
答えている。
この結果、8割りの人が「問題解決速度が向上した」と回答している。
疑問があるときにすぐに人に聞いたり、相談したりするというのが運のいい人に
共通する特徴である。


松下幸之助が松下電器の入社試験での最終面接で学生に「あなたは運がいいです
か?」と尋ね、
迷いなく「はい」と答えた学生のみを採用していたとのこと。
いまの自分があるのは、周りの人や第三者の善意のおかげと感謝する心があれ
ば、自分は運がいいと気づくはずや、
というのが孝之助翁の持論だった。


本の中でかなり気になったことの他には、店舗の売上アップのために流通専門家
の店内広告、
陳列棚の改善と客の入店から退店までの購買行動と業務オペレーションに関する
網羅的なデータ、
いわゆるビックデータを解析する人工知能が導きだす改善策を比較したところ、
人間の専門家の提案は殆ど効果なく、人工知能のそれは客単価を15%引き上げた
の だ。
超意外なその策は、ある特定の場所に従業員がいることであった。
いる時間をたった10秒増やしただけのことである。客の流れを高い商品の棚に導
き 滞在時間が
増えたことによるものに寄与している。


詳しくは入手の上ご覧いただきたい。そして今、
「ストーリーとしての競争戦略」にはまっている。即仕事に、人生に活かせそう
だ。(おしまい)




Posted by Qさん 大魔人 at 23:34│Comments(0)
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データの見えざる手(その2)
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