2015年05月18日

海士町への旅(その4)










海 士町からの帰りに隣にある西之島に渡って観光をした。海食作用によってで
きた断崖絶壁の風景が圧巻だ、
これまで見てきた風景ベスト3に入るほど感動的だ。帰りの高速船までまだ少し時間がある。
西ノ島ふるさと館に入ると受付の人から旅程を尋ねられたので海士町に2泊してきたと言うと、
海士町にある島前高校が凄いという。離島の高校が人気がなく、優秀な子は本土に出る
んだろうということは容易に想像できる。が、ここは違う。

海 士町への視察に来られる方々の目的の多くはこの学校にある。過疎で廃校寸
前の高校が、国内外から志望者が集まる学校へ生まれ変わった。
この立役者のひとり岩本悠氏が生徒と夢について話をしていたとき、彼は「町の
ために何かしたい」と言った。
「そ れは本当か?俺は十代の頃そんなこと一度も思ったことない。何でそんな
風に思うようになったんだ?」
「何かこれといった、分かりやすい体験があるわけじゃないんです。でも、少しずつそういう想いが積み重なって
きた感じなんです。島がこれだけ大変な中で、町長さんは給料を半分にしていた
り、批判されてもいろいろ新しいことに挑戦しているじゃないですか。悠さんみたいなIターンの人達だって、
この島と関係ないのによそから来て、何か本気で頑張っているじゃないですか。そういう人達の話を聴いたりその姿を
見たりする中で、だんだん思うようになってきたんです。自分もやりたい。この人達と一緒に、自分も早く戦い
たいって」この言葉に全てが込められている。
何をしたかは最近出版された「未来を変えた島の学校〜教育の力で地域が輝く」にこの闘いの記録が綴られている。
(智頭町への旅に続く)





Posted by Qさん 大魔人 at 21:32│Comments(0)
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海士町への旅(その4)
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