2016年05月17日

オスプレイ搭乗記(その1)


「溝口さん、オスプレイ乗ってみますか?」「え!乗せてくれるん かい?」
ここ小山町には陸上自衛隊東富士演習場がある。米海兵隊が、この 演習場で離
着陸訓練を行い陸上自衛隊が2018年までに17機導入予定に なっている
MV22オスプレイに乗せてくれると言うのだ。米軍のキャンプ富士司令の大佐から
の招待だ。

招待状には「2012年 の日本への配備以来、MV-22オスプレイは国防と災害救済の
両面において同盟国 への支援に変化をもたらしまし た。
オスプレイは太平洋地域において広範囲に利用され、ごく最近では熊本の災害復
旧の一助に使われました。高度な能力を有する当航空機の
高い需要性ゆえ、作戦運用や訓練以外で使用されることは極めてまれでありま
す。海兵隊司令部はこの航空機をさらに知っていただくために、
私どもの密接な隣人である静岡県、山梨県の皆様へ、まれではありますが体験搭
乗を許可いたしました。今回限りの機会となります。」と書か れていた。

これに対し日本側メディアのコメントは「安全性に対する地元の不 安の払拭や
ヘリコプターに比べての高速性や運搬性、
飛行距離の長さをアピールする狙いがある」であった。

初めて町の上を飛んで行ったときこそ騒ぎはしたものの、市街地の 上を飛ばな
いようにしている配慮もあってか、最近はあまりその 声も聞かない。

今回の招待は無論私にではなくて我が町小山町と同じく東富士演習 場がある御
殿場市、裾野市の首長そして知事が招待された。
でも応じたのは小山町長だけだった。「首町の搭乗が安全性のアピールに利用さ
れるかもしれない」が、乗らなかった人の弁だ。
我が町長は「断る理由はない、乗ってみなくちゃわからない」との考えだ。

 それで席に余裕ができたのかわからないが、職員まで席が廻ってきた。私には
断る理由どころか、乗ってみたい気持ちだけだ。
「ななつ星IN九州」はお金と抽選に当たる運があれば誰でも乗れるが、オスプレ
イ はそんなわけにはいかない。

5月10日の予定が天候を理由に12日に延 期された。この日はもうこれ以上はない
という好天。富士山もくっきり見えている。(つづく)



  


Posted by Qさん 大魔人 at 02:34Comments(0)